群衆のアフターコロナ  パート2

森下 吉伸

※2020年記事

群れに必要なリーダーシップ


群れは、優秀ななにかに動かされているわけではない。

これを組織論で言うと、組織をまとめるリーダーというのは先頭にたつ必要はないとわかる。

また、優れたリーダーというのは、組織の内側まぎれていて、メンバーに会社の目標を気づかせる存在だともいえる。

会社の目標の方向にむかいつつ、いつも群れの習性に従うことができる人であろう。

トップダウンでなくボトムアップとはよく言われるが、これがその意味であろう。

群れの習性や流れを受け入れたうえで行動しないと群れは絶滅するのである。

よく考えるとリーダーシップは大切だが、それだけだとリスクが高いとは思う。

リーダーの言う通りにしてだめだったら滅びてしまう。

一か八かである。

いくらリーダーがだれよりもいい考えであっても限界はある。

それを自然界ではわかっているのかもしれない。

だからといって群集心理だけで隠れたリーダーだけに任せても、これもうまくいくかどうかわからない。

群れの一人一人のスタンスにも関係するからである。

群れに合わせながら自分なりの考えも持っていないと、最終的に自分背負うリスクは下げられないのである。

今回のコロナ騒動でも現状をみると、必ずしも今回やった自粛の結果がよかったのかどうかはわからないといった。

しかし、常識で考えると自粛には従うしかない。

それだけで今の結果になっているので、まさに群集心理におちいり、そこで生じるデメリットを受けたといえるのだ。

最終的な自分が背負うリスクを下げるなら、今後は群集心理だけを受け入れてはいけない。

群集心理に従いながら自分としての考えもオープンにしていこうということが必要だと思う。

バランスを考えると「群集に50%は従って、自分の考えを50%やる」ぐらいでいいのではないか。 第二波など、これからのサバイバルを考えると、そうでないと生き残れないというのが私の考えである。

自立して生きる覚悟


50%50%のバランスを保つには、

①できる限り自分なりに情報を収集し、

②信頼のおける助言者をみつけたほうがいい。

マスコミや利権学者は、政府などの理屈によって情報をだすので、とにかく正確な情報収取が必要である。

そして、冷静に世の中の動きを見ている人や表面的なことに惑わされていない人を見つけた方がいいのだ。

これらが群集心理に飲み込まれていない人たちである。

決して、自分の力は微力だと考えなくともいい。

また、自分がどんな立場であっても気にする必要はない。

自分が少しでも自分なりの考えを持つために情報や人を探すことは、自分だけでなく自分がいる組織も救うことはできると思う。

また、災害が来たときに、自分の家族や知り合いを探して一緒に逃げるような行動を考え直さなければならない。

自分一人で行動できるような心構えがいる。

これも自分を救うことになる。

災害時の結果からみても、津波がそう。

昔からの言い伝えで「津波がきたら、てんでばらばらに逃げろ」といった言葉があるらしい。

実際に東日本大震災での津波被害での死亡者の多くは、家族や知り合いを探して自分も被害にあったらしい。

人情としてはわかるが、結果としてだれも生き残すことができなかった。

また、アメリカの911のテロのときも、飛行機がビルにぶつかって直ちに脱出した人は55%だという。

死亡した人たちはどうしようもなかったのではなく「13%は所持品を集めた」であり「20%は後片付けを始めた」ことが逃げられなかった原因だという。

好きな人を探しに別の階に行った人も少なくなかったようだ。

これらの行為も理解できるものばかりだか、群集心理の弊害を受けている例である。

事前に50%50%の考えを持っておくことで犠牲者の数は減る可能性は高い。

多数決はより確か


ここまでで「群集にのみこまれない自分」を持つという重要性をいったが、最後に、群集の効果的な考え方として多数決の確かさをいいたい。

群集心理はかならずしも正しい方向へいくものではないが、多数決の効果はわすれてはいけない。

先に、リーダーシップで引っ張るのはいいときもあるが間違えたら全滅になるといった。

その危険性を防ぐのが多数決である。

危機の時は原理原則に従うことがいいのであれば、よけい多数決はいい。

簡単にいえば個人の答えの間違いより、大勢で出した答えの間違いの方が少ないはずだからである。

多様性予測定理(群衆の予測の正確さは個人の正確さの平均より悪くなりえない)でも説明つく。

ただ、採用される多数決意見は、どんな意見でもいいわけではない。

自分勝手でバラバラに意見であればまとまることもないし、意味のある答えにはならないからである。

多数決で物を決めるときの参加者は以下の通りでなくてはいけないといわれる。

①誰かを従わせるための意見ではいけない。

②意見はなにかに偏ってはいけない。

③全員が同じ問題に答えなければならない。

④問題について50%以上の情報をもたなければならい。

⑤その問題には正解がなければならない。

これらが守られていることで多数決を出すべき人たちが同じスタンスになれる。

だからこそ多様な意見が期待できるのである。

マイクロソフトは経営の専門家100人の意見より従業員100人の意見の方が正解に近づくというが、それもこのルールがあってこそだろう。

アフターコロナでは、群集心理を理解して、自分としてどうあるべきかが課題になる。

群集の中で、あなたらしく上手に危機を乗り越えてほしい。たしかに、群集は、群集と別の意見をもつといづらい。

また、認められているやり方は変えてはいけない。

多くの意見が、これまで通りやればこれからもうまくいくという締め付けがある。

この中に埋もれないで欲しい。

いまある団体が、これに縛られて災難を残している。

カルト、宗教、など洗脳や誘導をする団体がこれだからである。

とにかく、自分をしっかり持ち、自分の考えを発信することである。

群集心理の弊害を改善するのは、もう、個々の力でしかない。

それぞれが多数決意見をまもって、自分の考えや行動をあきらかにするしかない。

できる範囲でいいので、これをやることが100%危機に巻き込まれない方法というか、これからどんな困難が来ても乗り越えることができるのではないか。

自分一人の行動は小さなものとあきらめずに、せめて、このレポートを読む人だけでも試みてほしい。

ブログやユーチューブなど手はある。

これだけでもいい。

ネットで6 人とつながればだれにでも目的が届くという時代。

スモールワールド効果(知り合い関係を芋づる式にたどっていけば比較的簡単に世界中の誰にでも行き着くという仮説)。

一人一人が自立して生きていくための行動がこれから大切であろう。


サクセスサポートオフィスは全国の企業経営者が持つ「集客・営業・社員教育・組織づくり」などの様々な問題、課題の解決をお手伝いしています。

ご質問やお問い合わせは、ぜひこちらの無料相談まで。
お電話でも受付けております!079-295-5772