こんにちは。森下です。
来月に予定されているアメリカの大統領選挙。
一国のリーダーを決める一大イベントである。
特にアメリカという大国であれば、世界に大きな影響を与えるため
世界中から注目を集めるのは当然のことである。
話が大きくなったが、大小問わず組織にはリーダーが必要であり、
その組織が良い方向へ進むのか、または悪い方向へ進むのかはリーダーの良し悪しによって決まると言っていいだろう。
では、組織を正しい方向に導く良いリーダーの条件や、持っておくべき考え方には一体どういったものが必要になって来るのであろうか?
本日はこの事について考えてみたい。
変化はおそれるものではない
組織はいつも変化をするものだ。
たとえば、人員が増えたり減ったり。
部下によっては役職が変わるとか、給与が下がるとか上がるとか。
中には、経営者が交代することもあるだろう。
また、会社の運営が変わることもある。
主力商品が変わるとか、販売方法やサービス内容が変わるとか。いろいろである。
変化するきっかけも、社長の思いつきであれば、時代の流れや市場の変化によってやむを得ず変わることもある。
どうであれ、変化はやってくるものだ。
ただ、言えるのは、変化はめんどうかもしれないが、恐れるに足りない。
極力避けたい気持ちはわかるが、変化は単に成長するタイミングがきたという知らせなのだ。
受け入れるしかない。
よって、「また、一からやり直さなければならない」と頭を抱える事はない。
簡単に考えるしかないのだ。
もともとおかしいことはやり直さなければならない。
やり直すタイミングが今だ、と言われているだけだ。
よって、変化は「立ち向かう」というより「後押しされる」という感じでやってくるのである。
社長の役割は危機管理
ということは、変化がおきるときは、やり直すタイミングがせまっているということになる。
ただ、この手の忠告は、いきなりではないほうがいい。
ある程度、準備をしたうえで挑みたいものである。
よって、ある程度、変化がおきるタイミングというのは予測しておきたいということになる。
そして、その時期を予測するのが社長の仕事ではないか?と私はいつもそう考えている。
事前に情報を収集して変化がおきる時期を予測し、その時に「どう備えるか」ということを考えておくことが仕事だと思っておくことだ。
たとえば、平成26年4月に消費税増税が実施された。
増税が市場に影響を与えるのは事実である。
実際に、リフォーム業界も増税前の駆け込み顧客が多く、増税の際はどの会社も、その恩恵をこうむっていた。
しかし、こういった状況にどのくらいのリフォーム会社の経営者が備えていただろうか。
「工事繁忙期をどう過ごすか?」ということだけでなく、「増税後の対策をどうするか?」ということも、あまり気にしていない経営者も多い。
たぶん、過去、3%→5%にアップしたときの経験が「あまり商売に影響しなかった」とあれば関心が薄くなるのはわかる。
しかし、世の中は当時と同じではない。
だったら、今回の増税によって変化が訪れるかもしれないと、社長は考えなければならない。
どんな状況にも備える
「増税後、ひょっとしたら危機があるかもしれない」ただでさえ、駆け込み受注によって、夏前の受注が前倒しになっていたのである。
一瞬、市場に購買者の数が減るのだから受注の危機がくると考えるべきだ。
問題は、そのときどう挽回するかでなく、その状況にどう耐えなければいけないか、ということが重要なのだ。
どんな状況も乗り越えられる備えが必要なのだ。
売れない時は、どうやっても売れないものだ。
自社が悪いと言うより、世の中の流れによってそうなっているのなら、むきになって手を打つ必要はない。
売れない時は、どうしようもないので、耐える方法を考えた方がいい。
中には、将来を予測してくるものもいるが、我々は「将来はこうなる」という無責任な占いに左右されてはいけない。
将来どうなるかは、とどのつまり誰にも予測はできないものなのだ。
そうであれば、ダメだったときのリスクを考えて欲しい。
最悪のケースにも耐えられる手を打っておくことでいい。
「うまくいけばラッキー」でいいのだ。
そうして、様子をみながら手立てを打っていくことをオススメしたい。
次のリーダー育成が必要
こういうと消極的な感がしないでもないが、今年はリフォーム業界自体に変化が訪れるかもしれないので、慎重にならざるを得ない。
変化は時代のタイミングによって余儀なくされるもので、我々がどうこうできない。
「売れるか売れないか」ということも自社の頑張りもあるが、時代毎の市場の動きによって大きく左右される。
ならば、変化がおきるタイミングを予知し、それにあった準備をしておかなければならない。
では、どんな準備かというと、いまこそ部下の育成である。
しかも、次のリーダーになってくれるような部下の育成。
なぜなら、変化の時に必ずあるのが人員の移動である。
まず、やめていく部下がでてくる。
これは社内の善し悪しも関係するが、どんなにいい会社であっても変化がくるとやめていく社員がでてくる。
人間はだれもが自分勝手である。
どれだけ信頼しても裏切りはある。
部下も人間である以上、これはしょうがないことである。
なので、必然的に、新しい部下の採用、いまいる部下から新しいリーダーづくりの試みや、部署の移動や役割替えなどがおきてくる。
そこでもっとも大切なのが新しいリーダーを作り出すことになる。
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