社員の意欲をあげろ! パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「社員の意欲をあげろ! パート2」についてお話しします。

長時間労働をやめよう


これまで何度もいったが、その一つは長時間労働をやめるだろう。

出口氏も長時間労働についても否定的だった。

こんな質問をしていた。

A は朝8時に会社に出て、夜10時には家に帰っていく。

一方、B は12時に出社して夜6時には飲みに行っているとする。

しかし A の収入は下がり、B はアイデア豊富で契約がバンバン決まって臨時ボーナスを手にした。

さて、あなたは A と B のどちらになりたいのか?

・・・。

さて、あなたはどちらか。

わかりきった質問。

もちろん B であろう。

しかし、出口氏は、分かっていても、そう選ばせない現状が日本にはあるという。

その一つが、製造業主体のなごりを受けた人が、まだ、世の中を引っ張っているのが日本の現実だからだという。

Bがいいと分かっていてもAを選んでしまう。

慣れもあるだろうし、そうすることで生産性が上がると思っているからだ。

それぞれが考えて仕事をする時代なのに、とにかく時間を使うしかないと考えているというのだ。

そして、このことも意欲の低下と関係しているのが分かる。

全体の3/4の社員は、いまは体を使うと言うより頭を使って欲しい仕事をしている。

それなのに時間だけを使った長時間労働だとうまくいかないのだ。

世の中が「時短だ」と努力してもそうならないのは、経営者が過去から引きずった間違った常識だというのだ。

私はそれに加えて、当の社員達もその気にならないのが根強い理由としてあると考えている。

いま、主流は頭を使う仕事である。

サラリーマンも同じ仕事を繰り返しやり続ければいいわけではない。

会社の力が落ちている今では、社員側からも商品や労働をイノベーションしなければならないのだ。

新しいアイデアを出して自分で考えて生きていかなければならないのである。

ただ、頭を使うとして集中できるのは2時間限度だという。

脳みそ自体も1日2時間働いて3コマから4コマが限界だという。

だから「だらだら仕事をしない。早く帰れ。そして考えろ」と出口氏は痛烈に指摘していた。

では、なぜ、サラリーマンは意欲を落としているのか?

もしかしたら何不自由のない生活で過ごすと、人は意欲がおちるのかもしれない。

平成に入りバブルがはじけて日本は不景気感がぬぐえなくなった。

しかし、実際の所、他の国と比べて裕福だし、不自由なく生きているのである。

仕事も、よほど選り好みをしなければあふれることはない。

何もしなくとも生きていける。

危機感がなく現状維持だけを考えると陳腐化して落ちていく。

意欲が高まらなくとも無理は無いのかもしれない。

勉強しないといい仕事できない


「意欲がない」これが社内で起きると困る。

どうすればいいか?

ここで出口氏は一からやり直し、勉強しなおせ!という。

勉強というのは、もっと情報を入れて、気づきを増やし、感性を高めろということである。

とかく部下教育や育成法が話題にされ、あらゆるテクニックが試されている。

しかし、そういったものが有効に使えているかというと、そうでもない。

決定的な方法がみつからないと言う声も多い。

だからこそ、もっと基本的なことから初めて、社員の 1 人 1 人の意欲を取り戻そうというのである。

たしかに「趣味もなければ、やりたいこともない」という社員は多く、自己実現とか人生の目標というものも考えていない人が少なくない。

よって、新しい情報や知識を入れることが少ない。

だから、基本から勉強をしろというのだ。

新しい発想や気づきに触れて、自分の意欲を奮い立たせろということだ。

では、基本とはなにか。

まずは、身近な読み物から情報を入れる。

かなり基本だが、そこからやればいいと出口氏はいう。

まず、新聞の論説。

こんなところから得られる新しい情報を取り入れるところからはじめればいいという。

いまならネットニュースの題名だけを見るだけでもいいかもしれない。

また、ヒマさえあれば本を読めという。

これは昔から言われていることだが、簡単で成果が高いのでオススメだという。

そして、直感的に「好きだ」という本を読めとも。

ただ、ビジネス本にこだわらなくともいい。

いま、仕事や商売に役立てる本などはないので(厳しいご意見)、どんなジャンルでもいいので好きな本を読めばいいと。

好きこそものの上手なれと、必ずヒントがあるという。

肝心なのは「読みたい本」を決めることである。

次に「旅に出ろ」という。

足の裏から地球の重力を入れた方がいいと。

人は体全体で情報をいれるものだから外出しろということであろう。

たしかに、旅に出るという感覚は最近薄れている。

旅というかあちこちに出向き、いろんな情報を積極的に入れろと言うことであろう。

そして、入れたものを整理しろということ。

整理する方法は人にしゃべりまくること。

これで脳を整理することになる。

フェイスブックなど SNS でもいい。

ただ、 日記はだめである。

自分にあてたものはきちんと整理されないので、とにかく人に伝えることだ。

意欲を上げる為に「新聞や本を読み、旅にでて、いろんな場所行き、いろんな人に会え」と言われた。

とてもありきたりで簡単な事である。

しかし、たったこの程度のことをやらないがために、意欲を失い続けている人が多いというのだ。

世の労働者へというより、社内の社員に、まず、伝えるべき事がこういった基本的なことではないか?

社員教育に迷っている社長なら、こういった基本的な話は納得できるかもしれない。

さいごに


リフォーム業界も昨年あたりから、状況がはっきり変わってきたとわかる。

競争が激しくなり、単なるリフォーム会社では勝てないということが分かっている。

これまで新築の売れ行きを支えた「マイルドヤンキー」のような、勢いのある購買意欲の高い顧客がリフォームでも少なくなってきた。

リノベブームで巻き返せたことも少ない。

社員の意欲だけでなく、顧客も意欲が低くなっている。

だからこそ、売り手はよく考えて頭をつかって売らなければ売れないのだ。

そのためには、社内の意欲が高くなくてはならない。

「どうやれば意欲があがるか?モチベーションは高まるのか?」をどの組織でも企業でも高めていかなければならない。

商品力や販売力(企業の力)でなんとかできない時代だからこそ、社員 1 人 1 人が力を出してもらえないといけない。

今回伝えた基本的なことは、あえて言うほどのものでもなかったが、簡単な事だからこそスグに実行できると取り上げた。

燃えるような集団づくりを、あらためてねらってほしいと思う。


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