パラサイトが組織を操作する パート2

森下 吉伸

人も操られている


こうした事例は人間でもある。

トキソプラズマがいい例である。

トキソプラズマが人に入ると妊娠中の胎児だと流産などの危険がある。

水頭症などの危険もあると聞く。

子供の頃に寄生して、大人になってから発病するといわれ、単なる体調不良体だけでなく、神経伝達ドーパミンを操って、人も行動を操ろうともしている怖い病原菌である。

ただ、いきなり人に寄生できないので、人が飼う猫などのペットにいったんとりつき、そして人に移るのである。

 この菌の悪さを考えると、人の病気や、不可解な行動や発言までもが、こうしたパラサイトの影響かもしれないのだ。

たとえば、インフルエンザに感染したとき、発病までに人混みに出たくなる人がいると聞いた。

買い物などがしたくなるというのだ。

これはインフルエンザのパラサイトに操られて、人を社交的にしているのかもしれない。

こういった傾向がなければ、毎年、大流行するはずがないのである。

また、性病もそうだという。

性感染症も性欲を上げる傾向があるという。

怖い話だが、そうさせられているのである。

性格や精神までも


また、他にも深刻なものでトキソカラ(猫回虫)がいる。

海外では10~20%の人に寄生しているというし、ある国では40%以上も寄生しているといわれるパラサイトである。

トキソカラは人に行動障害を発症させるという。

行動を散漫にさせる症状なども発症させるようだ。

このパラサイトによって、その人を別の人に作りかえるのである。

問題行動や発言、場合によっては人に危害を加えるかもしれない。

寄生されることで、その人の性格や精神まで変わってしまうのである。

また、一説によると脳内感染によって認知症になる可能性もあるというから話は深刻である。

ここまで世の中には、さまざまなパラサイトがあるのなら、たとえ人であっても多くのパラサイトと生きているのだろうと予測される。

自分ひとりで生きていると思っているのは大きな誤解で、さまざまなパラサイトによって操作されながら生きているのだといえる。

学者によっては「自分の90%は自分のものではない。90%は誰か他の者に操られている」とまでも言う人がいる。

しかもパラサイトは、指紋のように、寄生する人それぞれによって違うので、計り知れないともいう。

腸内に寄生し、消化やホルモンづくりを手伝い、ドーパミンやアドレナリンといった脳内ホルモンまで独自に調整するのだ。

パラサイトは悪なのか


では、パラサイトは全て悪かというとそうではない。

いいものもある。

細胞内にミトコンドリアがいることはご存じだろうが、これも元は体外からやってきたパラサイトのようなものである。

しかし、ミトコンドリアは悪ではなく、体にとって必要な善である。

体内に入り込んで、お互いにメリットを持ちながら共存できる存在である。

パラサイトによっては共存して生きているのも事実だが、一歩間違えると、悪い方向へ操作されてしまうこともあると言うことである。

また、ある実験で「無菌マウス」を作ったそうだ。腸内に一匹もパラサイトが住んでいないマウスである。

では、そのマウスはどうなったか、結果をみてみると、まず、まったく好奇心がないマウスだという。

積極的に行動しようという行動力がないのだ。

また、用心するとか危険を察知するといった免疫力が思考にないようで、危険な所でも平気で出ていくという。

他にも異常な部分としては、母性が剥奪されたマウスになったという。

どうも、子供を殺してしまうようだ。

パラサイトが無いからと言って、健全な存在にはならないようだ。

人が人に起こすパラサイト


ここまでくるとパラサイトというのは、実に生物の生業に関係しているとわかる。

いや、生業そのものである。

いい面も悪い面も含んで、人はパラサイトとの共存によって人生を決められている。

ひょっとして、男が女に、女が男にひかれるのも、顔や性格などでなく、お互いが持っているパラサイトが相手のパラサイトを手に入れたいことによって成立しているのかもしれない。

人の気持ちより、お互いにあるパラサイトが、自分に必要な菌をパラサイト同士で誘導しているのかもしれないのだ。

また、おなじ人同士でも、こうしたパラサイト的な動きはある。

例えば胎児である。

妊娠初期には、母体が胎児という異物を否定しないように嫌悪ホルモンが分泌されるという。

これは胎児からの指示だという。

胎児が自分を守る為に、外部から病原菌のようなものを防ごうと、嫌悪感を母体に感じさせるのだ。

その代表がつわりだという。

胎児にとって悪いものが外から入ってこないように吐き気を起こすのだという。

たくさんの病原体がいる人ゴミに嫌がらせるとか、食べるものを制限するとか、胎児が母親にホルモンで伝えているのである。

こうして考えると、「目をあわさない」といった小さいことを見逃さないという心境もわかっていただけるだろう。

この小さなことが、会社におけるパラサイトである。

見逃すような小さな微生物であるが、しかし、これが組織という体全体を操作するのである。

会社の業績が悪くなるとか、社員がバラバラでまとまりがないというときは、社内にあるパラサイトがそうさせているのかも知れない。

くどいが、小さいことを見逃さない組織作りを今年は目指してほしい。


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