とにかく勝負は人材である パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
4月に向けての準備は進んでいるでしょうか?
コロナウイルスの影響で学校も会社も身動きが取りづらい状況ですが、体調には十分に気をつけて行動をして下さい。

さて、今回は「とにかく勝負は人材である パート2」についてお話しします。

世界からみた日本とは?


「もう、大卒で優秀な人材が取りにくい」というのなら、もっと早期確保を考えてはどうか。
つまり高卒の採用である。高卒採用というと昭和の高度成長時代を彷彿させる。
とにかく労働力が必要で、しかも安い賃金で考えた昭和の高卒採用は力が入っていた。
どこにも色がついていない子どもを一人前に育て上げることで会社に愛着心をもたせ、一生の仕事として心に決めさせるようなイメージがある。
かなり体育会系ではあるがいい方法だったのでないか?

その後、採用に関しては「育てる」より「できるだけ早く戦力へ」という観点から大卒が中心となったのでないか。
しかし、こう大学生の質が悪くなると優秀な人材確保という観点で高卒採用という選択はあるだろう。
条件のいいところに移りゆく時代ではあれども、優秀な人材は会社に定着させたいなら、早くの方が愛着心を持たせられるかもしれない。

とにかく、大学でも卒業したがらない学生が多い。
就職難だとか、大学院にいきたいだとか、とにかく言い訳をいっては仕事をしたがらないのだ。
もう、大時代の意味も変わったのではないか。大学生は社会人になる前の準備タイムではなくなった。
大人になる前の最後の子どもではなくなった。惰性で子育てをする親の無関心さと、目的が持てない哀れな若者の墓場のようなところかも知れない。

こういった時代でも、そこそこの人が採用できている企業ならまだいいが、もし、採用に行き詰まっているのなら、根本的な考えをあらためて欲しい。
会社はマーケティングやセールス力でない、人材が1番だと考え直して欲しいのだ。高卒でなくとも、高卒時点で先にツバをつけとく方法を考えるのでもいい。
とどのつまり、あらためて今一度「成功の最大のボトルネックは人である」と考えてほしいだけなのだ。

欲しい人材を明文化して、その人材が末永く勤務してくれるなら「どういう方針の会社で、どういう待遇で、どういう将来があるのか?」を1人1人に与えてやり「どういう選択肢があり、どういう立場があり、どういう将来を勝ち取れるのか?」という理解をさせなければならない。
「売上げるなら頭数で取る」という時代は終わった。「利益を人質で取る」である。

 

 

優秀な主婦を見つける



学生とは対象に、優秀な主婦が多いことに目が向く。
子育てでフルに働けない主婦に、意外に優秀な人が隠れている。
勤勉でありながら常識意識が高い。
「フルタイムでないと雇わない」というと求人だと、応募は少ないしあまりいい人材もこない。
しかし、「10時~15時限定。また、夏休み冬休みも考慮します」と書くと一揆に働きたいという主婦がやってくる。

また、時間の優遇だけでなく「自宅勤務」ができるとなるともっといい。
フレックスとかまちまちの休日とか、これまでの社会もいろいろ工夫されてきたが、個人の趣向でなく、子育てをしている親としてのメリットを追求することが優秀な主婦を獲得することに貢献する。
この取り組みは、これまでの会社の常識を変えていくだろう。
「できる社員」の認識も変わり、そのうちパートが役員ということもあり得る。

これまで嫌がられた同業者からの転職も、いいところもある。
営業マンなら同業から転職してくると、「へんな色があり、なかなか当社ではなじめない」という不満をもつ経営者は多い。
即戦力だと思っていたら、かえって会社の中をかき回されたということもある。
しかし、実際には、優秀でもっと条件のいいところで仕事をしたい、と単純に願っている人もいるのだ。

しかし、そういった人は、ただ、給与がいいとか、働いただけ稼げるとか、そういったフレーズには響かない。
優秀であればあるだけ、独自に職場に求めるものがあり、そこをキチンと説明出来ている企業に興味を持つであろう。
よって、我々は同業からの転職を促そうとすればするだけ、万民受けはしなくとも、欲しい人材がこれだと明文化することで確立高くいい人材がくるのである。

さいごに、「売上げなんてどうでもいい時代。
人材が全ての時代」である。くどいがこれしかない。
そしてメンテの時代に突入している。
海外に進出する人は違っても、国内で事業をしていこうという人はメンテということが商売の中心となる。
よって、リフォームもいい訳だが、なにかにおいてその発想で行かなければ、国内事業は成功しないのである。
「新たに作り出すよりメンテである」それを維持してくれる人こそがこれから求める人なのである。


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