「マンネリ」を打破するには パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
 
秋になり、少しずつ肌寒い季節となった。今年も残り3ヵ月となったが、引き続き全力で仕事に取り組んでいきたい。
 
 
さて、今回は「マンネリ」について話していきたいと思う。マンネリとは、思考・行動・表現などが型にはまり、新鮮さや独創性がなくなる事を指す。これは会社は勿論の事、日常生活の様々な所で起こりえる問題だ。
 
 
その問題について、具体的な部分から対応策まで2回に渡って紹介していく。ぜひご覧になって頂きたい。

 
マンネリを打破するには_1

マンネリはおこる

まず、マンネリというのは何事でもおこる。もちろん、どんな組織でもおこるものだ。
 
 
そして、マンネリが感じられると、組織内がよくない状況であることが多い。マンネリによって志気が低下する。経営者自身も迷い始める。業績が落ちる。社内が団結しない。仕事がだらける。といったことが次々とおきてしまうからだ。
 
 
よって、マンネリとはいつも戦わなければいけない。できるだけ早期に手を打っておかなければならないのだ。
 
 
ただ、マンネリは悪いばかりではない。マンネリによって目覚めることがある。
 
 
現状の方針や戦略、組織ルールに、ひずみやギャップがでているメッセージかもしれない。「伝統と改革の点検をしろ!」と教えられているのかもしれない。いわば「古きを温めて新しきを知る」ということだろう。「必要なものを継続し、必要でないものは捨てろ!それが、組織が次のステージに上がることだ!」と警告してくれているかもしれないのだ。
 
 
では、必要、不必要の取捨選択を上手に行い、大切な事を見間違えることなく、次のステージに上がる為にはどうすればいいのか?ということになる。マンネリの悪い点だけでなくいい点にも目をつけて、上手なマンネリ打破のやり方を考えたい。
 
 

継続することは難しい


マンネリを打破するには_2
まず、マンネリは継続した時に起きる。「継続は力なり」といわれ、継続することはとても大切であるが難しいものだ。よって、多くの人は「継続」というのが苦手である。
 
 
なんだかんだいって「継続」を断ち切ろうとするものだ。ダイエットなどがそのさえたるものだ。「ダイエットしたいが健康に支障がでるからやめるしかない。家族とメニューが違うので迷惑をかける。よくよく考えたらやせてもしょうがない。」こんないいわけで中断するのだ。
 
 
仕事もそうだ。なんだかんだいって、仕事をやりたがらない人が多い。継続して仕事をやり続けることができないのだ。
 
 
ただ、中には「新しいことにチャレンジしたくない。失敗したくない。余計なことはしたくない。」という気持ちでやらない人もいる。しかし、そう責任がなく単純な作業をくり返すような仕事をしている人だと、すぐにマンネリ化して仕事に身が入らないものだ。根底には「おなじ仕事を継続して行うのに飽きている」という気持ちがあるはずだ。
 
 

夫婦関係であっても継続は難しい


マンネリを打破するには_3
とにかく、人はなにかにつけ飽きてしまう。飽きによって継続することが難しくなる。
 
 
夫婦関係もそうだろう。人間社会のなかでは、きわめて基本であり本能的な組織体であるが、これさえも継続は難しいのだ。
 
 
ある調査によると、毎年25万世帯から30万世帯は離婚するという。別居も年間18万世帯というから、毎年約50万世帯が夫婦関係を中断していることになる。そして、この数は増え続け、現在は20年前の3倍になる。このことも原因となって、日本人は男性も女性も人口の約3割が結婚をせずに人生を終わるらしい。こまったものだ。
 
 
また、離婚の理由をみると、踏み切った決定的な理由はそれぞれにあるだろうが、ひらたくまとめるとマンネリが根底にあるとわかる。
 
 
夫婦間というとたった2人。少数でも組織ではマンネリはおきる。1人でもおきると言う人もいるから、どこでもだれにでもおきるのだ。そして、マンネリを打破し改善に立ち向かうことが難しい。
 
 
なぜなら、マンネリがおきたことによって組織内の志気が落ちているので、改善に必要な大きなエネルギーが生まれてこないからだ。
 
 
なので、マンネリの打破は一番責任のある人がやらなければならない。夫婦なら男(語弊があるかもしれないな・・・)、組織ならトップがやるしかない。
 
 
部下にまかせて打破させる物ではない。なぜなら、マンネリは夫婦や組織に内在する問題を象徴しているからだ。トップの目が届かないことで、それぞれが勝手な行動や判断があり、全体としてまとめられない状況になっている。
 
 
この状況では、トップ以外の力ではどうにもならないからだ。
 
 

トップがマンネリを打破する


マンネリを打破するには_4
では、トップはマンネリを、どう打破すればいいのか?対策はトップによって違うだろうが、一つのアイデアは「人間関係の改善よって打破する」という方法だ。
 
 
というのも、多くの企業は、社内の人間関係の調和といった作業が不十分だという話をよく聞く。分かっていても手を入れられない。惰性で流れるということがおきやすい。ということは、マンネリの原因になっている可能性は高いはずである。
 
 
この方法に効果の高さは定かではないが、やって無駄はないのでいいのではないか。それに、トップのモチベーションを上げるのにはかなり役立つ。マンネリを打破するにはエネルギーが必要だといったが、トップにはエネルギーが必要となる。
 
 
そのためにもトップの悩みをなくすことはとても重要だ。トップが持つ悩みというと、たいていが、業績、コストダウン、資金繰りが思い浮かぶ。人間関係の改善がそこまで重要か?と思われたかもしれない。
 
 
しかし、ある調査では一番の悩みが会社の人間関係というトップが多いのだ。
 
 
現実に何人かの経営者をみるとそれも納得できる。業績や資金繰りなどの問題に対しては、かなり悩んでも、どこかであきらめる人が多い。たぶん「できないことはできない」という風に割り切っているのだろう。(経営責任者のくせに自分勝手なものだ・・・)
 
 
しかし、人間関係はそうはいかない。だめならだめでしょうがないとは、あきらめきれないのだ。忘れようとしても忘れられない。気にしないと思っても気になってしまうのだ。
 
 

部下との関係に悩む


マンネリを打破するには_5
とくに、いうことを聞かない部下とか、きちんと仕事をしない部下に頭を悩ますものだ。
 
 
部下との関係は水面下であっても、かなりトップのモチベーションを落とすものだからだ。たとえば、部下が裏切ったとする。それは、強い怒りとなって遺恨が残る。
 
 
コストダウンができなくとも遺恨は残さないが、裏切りは深い傷となって刻まれる。それだけにとどまらず、場合によっては、その後のすべての部下との関係をゆがんで定義付けしてしまうこともある。
 
 
また、裏切られた傷みはトラウマとなって、時折、胸をくるしめ、自己嫌悪や他人への攻撃の原因となり、そのことが年中、頭の中を支配することもある。
 
 
こんなことがあるとトップが仕事に身が入らない。人間関係の悩みというのは根強く、精神状態に大きく関係する。
 
 
フラッシュバックのように、その怒りや悲しみが事あるごとに現れ、モチベーションを持続させないこともある。しいては、マンネリがおころうがおこるまいが、良好な会社運営をも阻むことになるかもしれないのだ。
 
 
これは極端な話ではあったが、部下との関係は気になるものだ。ささいなことでも影響はある。
 
 
たとえば、朝会ったときに挨拶をしなかった部下に対して1日中イライラし、満足に仕事を続けることができなかったことぐらいはあるだろう。たったこの程度のことで、仕事が思うように手につかないのだ。
 
 
トップは、親が子に思うように部下に対して期待がある。そして、思うように動かせたい誘導や操作もあるだろう。自分の思うようにならない部下にストレスを感じることは、エネルギーを失うことにもつながるのだ。
 

 

 

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