ストレス対処と健康 パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「ストレス対処と健康 パート2」についてお話しします。

目標を立てて進む。


ゴールがわからないスタートはいやなものだ。

とりあえず走ってはみても、どこまで行くのか分からなければ力の入れどころが分からない。

先が見えないレースは最初からため息をつき、とてもつらいレースになってしまう。

たとえゴールがはるかむこうであったとしても、そのことが分かることで気分はおさまるものである。

ゴールに到達するまでに多くの障壁があったとしても、全体が見えていると気分は楽である。

目標というのは自分の設計図であり、行き先の分かる地図をつくることである。

また、同時に、自分を高める為にあるものだ。

全体が見え、核論にこだわらなくなって純粋に自分を向上していくことができる。

今が10であれば、次は11、そして12と上げていくことが容易になる。

合わせて自分のマインドを上げることもできる。成長にスピード感もでるのでメリットは大きい。

 断固した行動を取る。


(問題やストレスを回避せず、行動を優先する)

嫌なものから逃げると追っかけてくる。

これは何事においても一緒で、大原則である。

たとえば、ストーカーに追っかけられているとする。

逃げれば逃げるほど追っかけてくる。いつも心が晴れないし、電話が鳴っただけでもビクッとするのである。

逃げていると、いつかは逃げ切れると思うのだが、実際はそう簡単にはにげきれないのである。

ストレスはたまり放題である。

だからこそ公にして立ち向かうべきである。

自分だけの問題にせずに、周りの人や警察に協力してもらい追っ払うしかない、のである。

仕事でクレームがあった時などもそうである。

どちらが悪いかは関係なく、クレームを言う人には近づかない人は多い。

だいたいの人が自分を正当化しては近づかないのである。

しかし、それで問題は解決するのか?結果として逃げていることになるのだ。

クレーマーでない限り、クレームは解決しなければならない。

どんなにイヤでも、真摯に謝り許しを得なければならない。

その方が、ストレスを早期に解消することになるからである。

だいたいの争いは、いま一瞬の戦いをさけて先延ばしにするので、結果的には何年も続いてしまうことが多い。

いま、夫婦ゲンカで離婚間際の人、顧客からのクレームがおさまらずに電話にでない人、社員の勝手な行動にイライラしている人、すべてに立ち向うことがストレス解消である。

分かっているだろうが逃げだす人が多いのである。

ここを死ぬ気でガツンとやることで、スッとするのである。

 ⑥自分発見の機会を探す。


自分がやるべき事も、自分がやりたいことも分からない人ほど「自分探しをしたい」ということがある。

自分を探せば見つかるか、誰かが教えてくれるとでも思っているのだろうか。

人生も自分も自分で作り上げる物だが、自分発見の機会は見いだせる。

自分発見は自分探しと混同されるが、実は真逆なこと。

役所広司が言っていたが「自分をいくら探してもどこにもいない。

自分はここにいる。大切な物は自分のいいところも、悪い所も発見することだ」と。

「うまくいかない。本当にこれでいいのか?」と悩むことはだれでもあるのだ。

結果として自信がなくなったり、前に進むことが怖くなったりすることがある。

迷ったとき、自分が分からなくなることがあるのだ。

だからといって、自分がどうあるべきか探すことはできない。

自分のことを、もう一度確認して、理解することが大切なのだ。

そのなかでいままで見えていなかった、自分のいい所、悪い所を見つけることで、前進するのである。

世の中で自分のことを1番知らないのが自分だという人もいる。

自分から見えている自分の発言や行動と、周りの人から見えている物は違っているのだ。

自分では、まずいところを上手に隠したつもりでも、他人からは丸見えなのだ。

また、自分では当たり前だと思うことでも、他人からは「すごい」と絶賛されることもある。

だからこそ、うまくいかないときは自分を探すのではなく、自分を発見することである。

⑦肯定的な視点を育てる

⑧長期的な視点を維持。


肯定的で長期的な視点というと、とても前向きであり成功には必要な視点であるといわれる。

一般的にはポジティブシンキングといわれて、物事をいい方向に考えて、流れと勢いをよくする考えでもある。

ただ、いま低迷している人は、こんな考えは持ちにくい。

たとえば、職場に心が許せる人や仲良くする人など誰もいないのに、人間関係を前向きな考えで構築するなんてできないというだろう。

そこで、少し立ち止まって欲しい。

本当に誰もいないのか?

だれも自分には手をさしのべてはくれないのか?ということを。

ムキになっているのは自分だけで、腹ただしいことや、苦しいことばかりが気になって、自分にとってプラスのことが全く見えなくなってしまっているのではないか?

たとえば、毎朝、自分にお茶を入れてくれる人がいるとする。

その人はなぜ、お茶を入れ続けてくれるのであろうか?

「それが仕事」だけではない。

あなたに何だかのメッセージを発しているのかもしれない。

低迷しているときこそ、落ち着いてじっくりと周りを見た方がいい。

肯定的で長期的な視点である。

ポジティブなことが悪い事に隠れて埋まっているものだ。

それをじっくりと見つめて欲しい。

今すぐには分からなくとも、将来にメリットを与えてくれる事かも知れないのだ。

「親孝行したいときは親はなし」といわれる。

大人になってからその励ましの大きさに感謝するのである。

自分が大人になったときに自分が困らないように気にかけていてくれたのである。

肯定的で長期的な視点は親心である。

そして、それこそが愛情を感じさせ、心を豊かにしてくれるものである。

自分自身をこの視点で見る事も、自分への愛情である。

愛情こそがストレスを虐待してくれる。

⑨希望的な見通しを維持。
⑩自分自身を大切にする。


自分自身を大切にすることは何よりも大切である。

いつも自分は死なないように、傷つかないようにする。無理をしない、危険なところにいかない、というのも自分を大切にすることである。

先に言った「逃げるのではなく、立ち向かえ」というのも傷口をひどくしないということなので同じである。

肯定的で長期的な視点を、前向きな気持ちだとすれば、それを維持することが長い目で見たときの自分を大切にすることだともいえる。

「きっと、こうなるだろう」という見通しは、肯定的であり、長期的である。

そして、危険を回避して、安全に進んでいける方法が見えるのである。

さいごに


原因不明の病気はだいたいがストレスだと言われる。

いい加減なヤブ医者のヤブ診断だとも思えるが、「病は気から」で考えると納得はできる。

ストレスをなくすことは無理かも知れないが、ストレスを薄め、解消し、自分を守ることは可能である。

しっかりと考えなければならないのである。

この間、癌の友人から「知らない間に癌が治っている」と聞かされた。

ずっと、体が不調で悩み続けていた彼だが逃げないと約束した。

怖がらないで病気と闘うことを決意したのだ。

そうなると、正確な病気の内情を知り、それに向けた自分のスケジュールを立てた。

家族や会社の予定をたて、自分がいなくなったときの準備をやってみたらしい。

すると、随分気が楽になったらしい。

寝られなかった夜が、ぐっすりと眠れ、こだわるものが減ったそうだ。

さらに、今の自分をしっかり受け止め、できることをやり始めると、不思議だが、どんどん元気になったそうだ。

そして、準備が終わり長い治療に入ろうとしたとき、病気が治り始めていることが分かったそうである。

私もそうだ。

思わぬ心臓手術をする羽目になったが、その時に身のまわりの整理をした。

また、家族や会社の行く末をはっきり書いてみた。

そうすることで、いままでモヤモヤしていた部分がばっさり整理できたのは事実だ。

それは、自分自身をすっきりさせ元気にさせた。

人は、ほんの一瞬でストレスが晴れ、元気になることは分かっている。

健康になることはもう分かっている。

あなたもきっとそうなるはずである。

森下吉伸


サクセスサポートオフィスは全国の企業経営者が持つ「集客・営業・社員教育・組織づくり」などの様々な問題、課題の解決をお手伝いしています。

ご質問やお問い合わせは、ぜひこちらの無料相談まで。
お電話でも受付けております!079-295-5772