人事制度の見直し

改野里絵

こんにちは。事務局の本多です。

本日もある日の森下のブログをご紹介させていただきます。

 

今回のブログの内容は、人事制度について。

このブログは2005年に書かれたものです。

 

うちの人事制度は、もう10年ほどまえにつくったものです。
当時、マインド基準なるものをつくって、130項目ほどの「人格を磨くために」中から自分で目標を立てをして年間がんばるものでした。

その後に、人格の高い人間には育っていくのですが、肝心の事業成果がぜんぜんでないことに気づきました。誰にでも信頼を得れるような、いい人にはなるんですが、じゃあ営業成績をちゃんと上げられるかというとぜんぜんだめで、一時期悩みました。

そこで、思い切って、そういう細かい基準の達成状況によって給与を決めるのでなくて、成果に対してのみ評価をするしくみに変えました。営業で言うと、契約した工事の完工粗利によって評価を決めると言うものです。

これは、成功しましたね。ただ、ついていけない社員がやめていきました。
寂しかったけど、残った社員には厳しさが出てきたし、売上げも順調に上がりました。
それまでは、仕事はプロセスにて評価するもので成果に対しては二の次・・・みたいなことから、まず、会社も財布に金がなければ給料は上げられないので、まず会社の財布に金を入れることができた人に、それを原資にして給与を上げようってことが根付きました。

それから数年。相変わらず成果を出すことには貢献していますが、新たな悩みが出ました。
それは、自分だけよければいいという考え方です。
自分の評価は、自分が担当する仕事に対してのみあるので、それ以外のことはやる意味がないのでやらないという考えです。

たとえば、上司として後輩の教育。
後輩を教えて、自分以上になればもちろん自分の成績にも影響するし、場合によっては自分の客を取られることになる。また、人に教育するってことは大変だし、めんどうくさい。
これだけ大変なのに、評価もないしお金もない、後輩の教育なんてやる必要がない・・・

お客を集めるための活動。
お客さんを集めるには、企画したり手配段取りしてイベントを行ったりしないといけない。中心でやればやるほど仕事は大変になる。ただ、そのイベントに参加しているものと、企画して参加するものとはぜんぜんちがう。だのに、手にしたお客さんは平等に分けるなら、大変なことは誰かがやってればいい、自分はやらない・・

いま、うちの会社で、教育や宣伝企画、会社のしくみづくりやルール決めなどを、管理職を含めていろんな社員に指示してやらせているけど、なんかいまいちなんだよね。
それはきっと、「俺にメリットがないことを強制するな」みたいなことがあるんだなと、最近になってようやく気づいてきた。

ただ、売ってれば会社は成り立つのではなくて、いろんなことをしっかりやる人がいないと到底成り立っていかない。

なんだよ、ようやくそんなことに気づいたの?ってことで恥ずかしいけど
気づいたときがやりどき。
がんばって、いい方向に変えますぞ。
もともと、うちの社員はみんなすばらしい人格の持ち主。
金だけでない、仕事のやりがいをなんとか見つけられ、それがまたお客さんにいい影響を与えることができるようにしないとね。

これから半年間、人事制度を見直すことにしています。
多摩経営研究所の松本先生!宜しくね!

 


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