会社の寿命を知る　パート1

森下 吉伸
森下 吉伸 会社について, 組織作り
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こんにちは。森下です。

いよいよ4月新年度になりました！

気持ちを新たにまた1年頑張っていきましょう。

さて、今回は「会社の寿命を知る　パート1」についてお話しします。

周期というもの

以前、「しがらみを捨てろ」といった意味合いの事をいった。
過去にこだわるなと。
ただ、地元のお店としては一貫性が大切で、変化は大切でも継続することも大切である。
このバランスを制したものが商売を継続させることができるのであろう。

ただ、商売をやっていると「いろいろ工夫してみても、どうもうまくいかない」「行けどもトンネルから抜け出せない」ということがおきてくるものだ。どんな経営者でも経験はあるだろう。
「まさに、今がそのまっただ中」という人がいるかも知れない。こういったときどう対策したらいいのか？

ここで気にして欲しいのが周期である。
どんなものにも周期があるという。人だと、十二支、１２星座、バイオリズムなどは１２年で一周すると言われる。最近では９年とか１０年とかもいわれ、いろんな単位で考えられているようだ。
また、世の中にも周期がある。月は３０年といわれるが、

時代を振り返っても３５年とか、７０年とかの周期で、おなじことが世の中におきるなどということもある。
この現象には納得いく説明はできないだろうが事実としてはおきている。
周期を気にしても不思議はないのである。

会社が不調な理由

これらの周期においての詳しい話はまた別の機会にするとして、ちょっと違うが会社も周期がある。
感単にいえば「いいときがあれば悪いときもある」である。
ただ、一般的には「いいとき」はリアルタイムに実感できない人が多い。
だいたいが、悪くなってから振り返ると「あの時は、いいときだった」と気づくようだ。また、いいときが激しいほど、悪いときが極端に悪くなるとも聞く。
たしかに、世の中を見回してみても大ブレイクしたものって気がつくと無くなっていることが多い。

極端に上がるものは極端に下がる。
そう考えると流行に乗ることはリスクがあるとわかる。
流行とは一揆にブレイクすることだから短期間で会社の命を縮めることにもなりかねない。逆に言うと、もし、いま商売がかなり不調であるのなら、これまで流行やブレイクを考えた行動を多くしていたからではないかとも言える。
いや、実際にブレイクした経験があるかもしれない。
だから、当たり前のようにいま、不調になっているのではないか。

初心に戻る

こうなる理由はいくつかあるが、一つは、ブレイクを考えることによって経営者の思考は変わってしまうからではないか。
畑で育てることより獲物がうじゃうじゃいる場所を見つけることに専念するようになってしまうからだ。

しかし、商売とは積み重ねである。賭ではない。
当たり前のことを当たり前にすることしかないのだ。
本当にいいものしか売れないのであって、そのために、技術、価値、実績を時代に沿った変革をコツコツやり続けるしかないのである。 よって「会社がうまくいかない」と思ったときには、まずは初心に戻るのがいい。
いまさらといった感じだが、簡単でなくともやはり効果的ではある。

ただ、単に昔のやり方に戻るのではなく「分からないときに分かろうとした」そのひたむきな自分に戻れということである。
たとえば、営業から遠ざかっていたリフォーム会社の社長なら、客宅に行って顧客から契約を取ってみる。現場から遠ざかっている社長なら、現場で職人と汗をかくことかもしれない。
そういった体験で、地道な自分を取り戻すことが必要である。

周期と寿命

初心にもどって頑張って不調から脱出するのはいいが、これさえすれば会社がずっと安泰になるとはいえない。
回復できるものもあるが、どうやってみても戻らないものもあるからだ。どんなものもすべて「やがて終わっていく」という運命を持っているからだ。つまり寿命である。これは好調でもやってくる。

では、会社にとって寿命とはなにか。
「売れていた商品」「好評だった店舗」「評価のあったサービス」が通用しなくなったことかもしれない。
また「社長」や「会社そのもの」といった根本的なことかもしれないのだ。

２０年ほど前は、会社の寿命は１０年だといわれた。
その後、時代が変わるに従って９年とか７年とか言われるようになった。
最近では５年かもしれないと言う人もいう。

そこまで寿命が短くなった理由に「ライバルが多くなった」「商品が売れなくなった」というのが多いが、会社の社員や運営自体にも寿命があるという気がしてならない。
どれだけ精度を落とさなくとも、どれだけ手抜かりがなくとも、社長が年をとり従業員も年を取ると、うまくいかないことがある。
時間がたつと考え方も違ってくる。
どれだけ優秀な人でもやがて死んでいくように、会社も頑張っても寿命というのがあるように思うのだ。


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