中小企業のUSPづくり パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「中小企業のUSPづくり パート1」についてお話しします。

高齢者をターゲット


ここ最近、「リノベーション」を売ろうとして思考しているが、キャッチコピーに「ピンピンころりの家」がある。

一般的に「リノベーション」といっても、その認識は人によって違う。

新手のリフォームだと思っている顧客も少なくない。

当社では「リノベーション」は「建替えリノベ」として全面改装の商品だと決め、定年後、あと20年以上人生がある健康な高齢者にむけた商品と考えた。

高齢者といえば介護っぽくなるが、ピンピンころりできる健康な高齢者へ売りたいのである。

建替えリノベ・全面改装といった当社の大型リフォームにおいて、これまでより年齢層をさらにあげてターゲットをねらいたい。

しかし「元気な老人に必要な住宅改修とはなにか?」ときかれると、答えは簡単ではない。

キャッチコピーも必要だし、仕様やプラン、設備も詰めなければならない。

また、そもそも会社が持つ特徴、他社との差別化、ブランディングなど、すべてにまとめる必要がある。

今回は、当社なりのまとめ方を紹介したい。

顧客メリットを伝える


まとめる時に、最初にやることは、当社から得られる顧客メリットをハッキリさせることである。

それによって会社選びを成功させる。

「何が特徴の会社か?」「他社とどう違うか?」「この会社を選ぶ理由を理由は?」

この答えの追求はいつも大切である。

自社の強みを明確にさせるからだ。

当社でも、何度も顧客アンケートをしてアイデア出しをした。

その結果を社内でまとめ徹底し、あちこちに広告を出し、看板に出し、店舗に出し、営業トークでも使っている。しかし、油断するとすぐに浸透感が薄くなる。

いろんなタイプの顧客に接していると、慣れていつしか意識から薄れ忘れてしまうのである。

時折、追求する機会を設け、忘れないようにしなければならない。

ご近所を大切にする会社


ここ最近の当社では、次の2つが発信することが多い。

「ご近所を大切にするリフォーム会社」「スグきてくれる会社」

これまで「あんたに頼んでよかった」「健康で幸せ家族」といくつかのキャッチフレーズをつかった。

この言葉も、過去の実績や経験を踏まえ、考え抜いたなかで出てきたワードを統合して出来たフレーズである。

そして、今は新たなるワードとして「ご近所を大切に」というフレーズが出てきたのである。単純ではあるが今後の方針を決めたと考えている。

こうしたキャッチフレーズは、顧客を振り向かせるものだから、会社の事情や時代の変化によって変わっても不思議ではない。

ただ、一貫性がいる。その時々でバラバラだと不信感がでるので、基本的な考え方や方針はぶれないようにしなければならない。

安定した会社のブランド化には、いつもいっている事に整合性がとれるものでなくてはならないのだ。

取扱商品も加味する


これまで販売した商品とも一貫性をもった対応をしたい。

「ラクカジ」(ラクに家事ができる家)「冬暖かく、夏涼しい家」(高気密高断熱住宅)として、機能的をアップして住宅性能を上げた家を提案してきた。

これを「健康で幸せ家族」で「高齢者むき建替えリノベ」にするならどういう商品になるのか?

そして「ご近所を大切にする会社」につながらなくてはならない。

ただ、ここではプロダクトアウトとマーケットインの両方を加味した方がいい。

機能的なラクカジは、収納や洋服ダンスを玄関部分にまとめ、帰宅した家族の洋服がちらからないようにする。

また、脱衣所に下着や置き場、洗濯機、物干しなどを集中させて、移動することなく衣類の脱ぎ捨て、着用、洗濯、乾かしなどができる。

分別ゴミ箱が全ておさまるキッチンや、ワンフロアーを一方通行で掃除できるプランなど、これらは当たり前に設計すべきである。

そして、部屋の熱気や冷気は開口部から逃げていくことを理解したサッシまわり。

また、熱気は屋根から天井を通り抜け2階の部屋に落ちてくることを防いだセルロースファイバーなどの天井裏断熱。

もちろん床下断熱もふくめ光熱費を節約するプランもスタンダードにするべきである。

ここまではプロダクトアウトであり、プロのリフォーム会社として住環境を最新のものにして、補助金なども受けられる高性能住宅の提供をするべきである。


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