中小企業のUSPづくり パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「中小企業のUSPづくり パート2」についてお話しします。

まとめる注意点


さらにまとめる注意点をいうと、これまでのキャッチコピーと一貫性を持つことは重要だが、全てを利用しなくてもいい。

取捨選択していいのだ。

そして、これまでのブランドイメージを残して、新たなるイメージを作り上げるか?

難しいが、この作業が社長の仕事であろう。

これまでの自社の歴史と強みを正確に理解した人が、いらないものを見つけ、捨てていかなければならないからである。

これができると現存する200年300年と歴史をもつ老舗企業になることができる。

新たに広げていくには、今の時代に一番相応しいワードは何か考えてみる。

気をつけるべきことは「独りよがりな考え」にならないことである。

たしかに、社長は自分の考えや理想を求めればいいのだが、それが商売に結びつく理想なのかどうかの確認が必要である。

顧客メリットがあるのかどうか。

その観点で、最も効果があるワードはなにか?を探せばいいのである。

それが、当社なら「ご近所を大切に」というワードだったのだ。

これまでのキャッチコピーを使う


「あんたに頼んでよかった」といわれる会社だった。

ただ、なにがよかったのかを言わなければならない。

ご近所を大切にしている会社だからよかった、と説明しなければならないのだ。

それが「遠くの親戚より、近くのモリシタ」である。近いからスグきてくれる。

近いから気兼ねなく安心である。

安心な会社とはご近所であり、ご近所を大切にしてくれる会社である。

これまでのキャッチコピーをさらに深掘りし、具体的な内容にしたのが「ご近所」という顧客メリットの高いメッセージになっている。

また、安心を高めるに、足が地に着いた、余裕のある企業でありたい。

そのために労働環境をよくしなければならない。

当社が、高い値段でも買ってもらえる会社を目指しているのは、安売りでは社内の労働環境をよくできない(ノー残業と休日の確保)からである。

仕事量を減らしても採算に乗せるには利益をしっかり取らなければならない。

ご近所を大切にする姿勢は、あちこち遠くまでいかなくてもよく、移動距離を短縮し、経費も時間も短縮できる。

スピードは顧客満足度につながるのだ。

ご近所を大切にする


ここ最近の当社では、次の2つが発信することが多い。

これまでのキャッチコピー(特徴)が変化を遂げ、いまは「ご近所を大切に」が一番大きなテーマとなっている。

いまのところ、これが会社のUSP であり存在意義でもある。

そして、いま集客の柱が自店イベントなので、「ご 近所を大切に」が伝わるようなイベントや店舗作りをしなければならない。

そのアイデアをいくつか書くと・・・

・「地産地消」のリフォーム会社。この地域にある会社、社員さん、職人さん。

・ご近所のお店や個人に解放されている店作り。

・駐車場で、毎日、ラジオ体操している。

・月1 回、店舗でバザーや雑貨販売がある。楽市楽座と唱っていい。

・来場者どうしのコミュニティが発生しているか?

・週末には、駐車場でオープンカフェが開かれている。

・夏場に縁日やお祭りがある。

・地域の野菜屋さん(地産地消)から野菜のつかみ取りをしてもらっている。

・ここで生活する人が「ここちいいか?」の提案は心の健康である。

・ 高齢者を「ピンピンころり」にする。これぞ健康で幸せ家族である。

・ 地域活動や社会と繋がりがある人は長寿になる。イベントの場で交流を。

・ 手がかからない家(メンテナンスフリー)。緊急対応。便利屋のサービス。

こうしたアイデア出しを重ねることで、キャッチフレーズはさらに浸透して、さらなるワードを出してくれるのだ。

さいごに


我が家から110歩のところにセブンイレブンができた。

こんなに近所にできると「テンション上がる!」と娘が言っていた。

コンビニはどこにでもあるが、近所にできるとたしかにうれしい。

スグにいけるし、気軽である。

駅前のコンビニとは違って、我が家と同じ所にあるといった安心感は、さらなる利用度を上げてくれる。

お店のオープンのチラシを見ると、その店のオーナー夫婦がそろって写真で掲載されていて、丁寧なお辞儀をしながら「私たちの店ができました」とメッセージがありました。驚いた。

コンビニなんて、オーナーなんて誰でもいい。

だいたいオーナーでなくセブンイレブンで売っている。

それをオーナーが「私の店」といった個人商店を思わせる告知であった。

もう、こういう時代になったのである。

コンビニの驚異が感じられた。

しかも、チラシには「ご近所さまに、先行販売。店内の商品が全て20%オフ」とあり、みると近所の人が押しかけて店内が混雑していた。

オーナーが1人1人に「お願いします」とお礼をして、顧客が「またくるから」と礼を言う。

これまでのコンビニの常識が変わっていることを多くの人が感じたはず。

もう、中小企業はこうでしかない。

地元のリフォーム会社も同様である。


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