人材の確保が投資の中心となる パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

 

FIFAクラブワールドカップの決勝、日本の鹿島アントラーズがあの銀河系軍団レアルマドリードに延長戦までもつれ込む善戦を見せた。

 

聞けば、クリスティアーノ・ロナウドの年収は90億円以上になるとのこと。
クラブチームも良い人材確保には資金をつぎ込む事を惜しまない。

 

潤沢な資金があれば良質な人材を手っ取り早く獲得することも難しくはないが、必要なのは資金力だけではない。

 

その人材の将来性を見越した目を持たなければいけない。
本日は、人材確保においてどのような点に着目していけばよいかをお話したい。

 

 

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リフォームにおけるデリバリーとは?


リフォームにおけるデリバリーとはなにであろう?
ひと言で言って豊富な人材と施工力である。

 

手間なくスピードが求められるので、いつでも顧客を待つことなく対応できるスピードが大切となる。
つまり、どれだけ大量に集客ができても、実際に工事するのに時間がかかるのは通用しないということだ。

 

ここで気になるのが、職人不足になる将来だろう。
大工などの職人の平均年齢をみると、あと10年後にはいっきに職人不足となる。

 

そして、その危機に対する業界的な画期的な動きはない。
ましてや中小企業のリフォーム会社に、これからも豊富な職人確保ができるかというと疑問である。

 

よって、専門家であり、キチンと顧客対応ができるオペレーターでもある営業マンが将来の求める人材像であれば、それと平行して十分な職人を確保できることが今後の業績を決めることになる。

 

よって、いかにデリバリーがスムーズにできるか?
というのが最大の勝敗の分かれ目であろう。

 

そのために、販売と生産を両立できる人材の確保がここ数年の急務となるのだ。そう考えると、今後の事業拡大は慎重にしなければならない。

 

売上げの拡大、従業員数の拡大、店舗数の拡大と、業績を考えるといろんな投資を考えるであろう。
しかし、まずは人材なのである。

 

大きな夢物語は、現実的な駒がいないとできないのである。
これまで「とにかく人をあつめたらどうにかなる」であったであろう。

 

シロウトでも売れた時代なので、これからもそうだろうと思うのは間違えだ。
インターネットの発展は、簡単にものが売れるということとあわせて、厳しい目も顧客に育つという現実を忘れてはいけないのだ。

 

 

 

商品の確実性と不満のない顧客対応


customer

商品の確実性というのは、リフォームでいえば工事品質のことである。
具体的には良識あるプロとしての態度が重要となる。

 

値段相応、いや、値段以上の工事が出来上がったと思わせることができるか。
そして、その工事が確実に実行されるという予測が事前にできるかと言うことである。

 

そこには工事実績、技術者数、満足した顧客の声などが十分でなければならない。
そして、施工会社が勝手に工事を進めることなく、顧客の意識とともに工事が進んでいるというスタイルが定着しないといけない。

 

リフォームでリピートにならない最大の理由は、工事に不満があるからだ。

 

契約金額、営業マンの対応は、それが悪ければ契約にはならない。
なので、リピートには、最初から関係ない。しかし、契約をしたのち、次の契約にならないのは工事に不満があるから以外ないのだ。

 

工程管理、職人ローテーション、現場美化、現場安全、顧客との伝言ボードといったものを充分に機能させて、顧客が工事について疑問や不安がでないように情報を伝えながら進めることが重要である。

 

これを進めることが不満のない顧客対応にもつながるが、基本は担当者がどうであるかにかかっている。
販売のときにいった丁寧な対応と同じである。

 

まずはしゃべり方。敬語などは当たり前である。
中には、顧客とタメ口の営業マンがいるが、そういう人は暗黙のうちにスポイルされる。

 

タテマエであってもインターネットを利用する多くの人は、丁寧なやりとりを基本とする。
雑でいいかげんな顧客対応は敬遠されるのだ。

 

そして、約束をキチンと守り、思いやりのある行動ができなければならない。
業者側の都合で話を進めることは、これまでの顧客は我慢してくれたが、これからは露骨に嫌われる。

 

とくに文句を言うことはないが、簡単に次の業者に替えることになるのだ。

 

 

 

ブームとトレンド


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これらはトレンドである。
前提に今後の戦略をとらなければならない。

 

間違ってはいけないのはブームとトレンドのちがいである。
トレンドは継続性があるものだが、ブームは一過性のあるものだ。

 

トレンドには乗らないといけないが、ブームは試す程度でいい。
ここを見間違えると失敗することがある。

 

たとえば、太陽光発電はブームである。
ブームは一時的に儲けるが、リスクも大きい。

 

しかし、ここに大金を投入する人たちもいる。
少しいい思いをするが、すぐに消えてしまう。

 

しかも、在庫をかかえて大変であろう。
一方、同じエネルギー確保といってもスマートグリットはトレンドであろう。
リフォーム会社が取り組めるようなものではないが、エネルギーのポイントはこういったところに置かなければならない。

 

いつも、少し第三者的にブームとトレンドを見分けなければならない。
さきほど、商売の形態が変わったということを書いたが、それに関連して商品売買の決済方法にも、今後のトレンドを理解しておかなければならない。

 

世界は為替によって、商売の儲けは左右される。
ユーロも限界がきている。

 

貨幣価値がどうこれから商売に影響してくるかも考えておかなければならないのだ。
これまで、日本各地でも貨幣に変わる決済方法があった。

 

たとえば、メンバーズカードなどのポイント。
貨幣に換算される価値がある。

 

NPOなどがよくやる地域通貨。
これもそうであろう。

 

それがインターネットの世界だとポイントが一つの通貨になっている。
ビザカードのポイントが楽天やアマゾンのポイントに変換でき、それによって決済ができるのだ。

 

この変化はすべての業種は見守らなくてはならない。
そうするとビットコインはトレンドということになる。

 

一時的なブームではないだろう。

 

 

 

さいごに


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話が多少広がりすぎたが、さいごに言いたいことは、時代は変化しているということだ。
商売の構成も「販売」と「生産」の両立から、「販売」と「生産」を切りはなした世の中になっているということ。

 

また、インターネットの進化が、そのままあらゆる業種の商売の方向性を決めて行くということ。
そこにあった新たな人材が必要となり、リフォーム業としては「これからの販売人材」とあわせて「これからの生産人材」とわけて求人しないといけない背景があるということだ。

 

デジタルな改革と、アナログを継続。
この2つを上手に進めていける会社が生き残るのだが、決して簡単な事ではない。

 

集客が成功できても生産が間に合わないということで、絵に描いた餅がかかえきれず、倒れる会社も多くなるという危険もあるのだ。
これらのリスクを考えると、少し昭和初期に戻る言い方をするが「企業は人なり」である。

 

どこまでいっても、どれだけ進化しても、あと10年〜20年はそう断言できる。
なので、人材確保における投資をぜひ優先順位1位で行って欲しい。

 

まず、人材の確保、十分な能力の従業員をそろえてから次の一歩を歩いて欲しいのだ

 

 

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