今年の事業計画を立てる パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
年が明け、2018年がスタートした。
今年も気を引き締めて、物事に取り組んで行きたい。
 
新たな門出を迎えるにあたり、まずすることは「これから1年、会社はどういうスタンスでやっていくか」を決めることだろう。この忙しい時だからこそ決めておきたい、会社の在り方を決める内容をお伝えして行きたい。
 

今年の事業計画を立てる_1

武器になる事業計画書の作成


2017年も終わり、新しくまた1年が始まっていく。
今年の事業計画は、もう立てただろうか?
 
私は年末にかけて毎年立てているが、全ての人がそうではないだろう。決算時期を終えていない会社であっても、年が変わるこの時期に昨年を振り返り、そして新たな目標を立てるのは良いことではないか。それに、何かと慌ただしく忙しい時だからこそ、今この時期に立てる意味がある。短時間で考えなければならないし、別の仕事を平行して行うことで、思わぬ良いアイデアや新しい考えが降ってくることがあるからだ。
 
じっくりと自分を見つめ直し、会社全体を高い位置から見下ろしてみる。
現実に直面してみることで理解できたことを元に、次の1年間の計画を立てて欲しいのだ。事業計画を立てるに当たり、どういった計画が必要で、それぞれをどう考え、どこを注意し、そしてどう決めようとしているのかを書いてみる。
 
自社なりの事業計画が立てられるように参考にしてほしい。絵に描いた餅にならないよう、実際に武器になる事業計画の作り方を説明したい。

 

ミッション・ヴィジョン・クレドの作成


今年の事業計画を立てる_2
事業計画を立てるのに何から始めたらいいのかというと、この3つの見直しからであろう。会社によって決めている会社もあれば、決めていない会社もある。
経営理念やミッションなどを決める意味はない、という会社が多かった時代もあったが、今はどうなのだろうか。いずれにしろ、私は、社員が会社のことを理解し、説明できる共通の文章は必要、ということでこの3つを作っている。
 
既にある会社は見直し、また、ない会社はこれを機会に作ってみることをオススメする。今の自分の信条に合っているか?時代の流れに合っているのか?今いる社員にふさわしいのか?社員や会社の実力のアップに比例しているか?といった観点で見直すのだ。私のこれまでの経緯をみると、毎年必ず変えるということはない。2〜3年毎に変えることが多い。
 
ミッションというのは、私が言うところの「中期的な会社の在り方」だ。
つまり、5年〜10年程度の中で、社長自身が持つ夢や、うちの社員ならこうありたい、お客様に対してこうありたい、といった、会社として根っこの考え方となるワードを出してある。
なので、ここには会社のテーマやUSPなどがストレートに出る場合もあれば、それらが彷彿できるような文書が書かれている。この文章を読むことで、社員は会社のキャラクターを知り、他社との違いを知ることになる。
 
そして、ヴィジョンというのは、短期間に達成したいこと。
一般的には、ヴィジョンが中長期的な社長の思いといったイメージが強いが、私はミッションとヴィジョンを分けている。よって、ヴィジョンには今年の年間売上げ目標数字など、具体的な達成目標を書くことが多い。また、今年は特に心がけて欲しい行動があれば、ヴィジョンの中に入れる。
 
例えば「今年は頑丈な家を作る」とヴィジョンに入れれば、耐震リフォームを打ち出すとか、そこまでしなくとも全ての大型リフォームに耐震点検を行い、積極的に構造を補強するリフォームを提供するとか、そういった提案が増えることになる。そして、その年が終わる頃には「やっぱり家は頑丈なのが一番。安全でないといけないので、今後も予算が上がるからといって、見えないからと手を抜く工事はやってはいけないな」と社員に認識がつくとする。
それは、1年間の間で少しずつ習慣となり、翌年になったからとはいえ、全く意識がなくなる訳ではない。少しでも意識に残っていくのだ。そうやって、毎年新しい習慣を取り入れていくというのも、会社の実力を上げていくことになる。短期的なヴィジョンを立てることには、こういったメリットもある。
 
そして、クレドというのは、仕事の手引き書ということにしている。
クレドとは「私たちは○○を大切にし、○○を行い、○○であることを誇りにする」などと、会社というより、社員個人に落とした信条といったものが多い。私もその基本は取り入れているが、それを更に使える武器にする為に、仕事の手引き書といった色合いにしている。つまり、会社に入社した新入社員が、この会社に入り仕事をする上で、何をどうすればいいのか?の基準を書いたものにしている。当社の一員として仕事する時、何が大切で、何を優先し、何の為にするのかを明確にした文章だ。
 
例えば「値引きを要求されても、それには従いません。努力し一番コストを下げた見積書を出しているので、ゆっくりと『値引きには応じられません』と言います。もし、仕方なく応じなければならない時には、お客様の声などチラシやホームページでの協力を条件にします」と書いており、会社の基本的な姿勢を社員が理解できるようにしている。こういったように具体的な仕事の場面を想定して、判断を迫られた時に間違わないような基準となる考えを、思いつくだけ書いているのだ。
 
ミッション、ヴィジョン、クレド、この3つをまず最初に点検してほしい。
この点検で、これから立てる予算や広告の計画が主流から逸れない。方針がぶれないのだ。いつの時代でも不変的なこともあれば、時代によって変化しなければならないものもある。それを経営者が点検をし、主流を外さずリメイクできるのだ。しかも、この点検を毎年繰り返すことで、会社の歴史は守られ、社長の思いは「会社の基本」となって受け継がれることになる。これは、社員のためでもあり会社の大切な宝となる。

 

経営方針書の作成


今年の事業計画を立てる_3
経営方針書は、文字通り1年間の社長としての経営の方針を書いたもの。
春夏秋冬を通じて、どう広告を打ち、どういった仕掛けで集客するのか?どのくらいの人員で、どのくらいの会社の体制にしていくのか、といった年間スケジュールのの予定を立てるものが多い。また、中期的な構想の中で、今年はどこまで行い、そして、次にどう繋いでいくか?今年は○○さんを店長にし、3年計画で○○さん体制での組織を作り上げる1年とか、部署を2つに分けて、それぞれが2年後に成功するための、今年やるべきことはこれである、と言った風だ。
 
これを箇条書きにしないで、物語のように書くことをオススメしている。
というのも、箇条書きだと要点は分かるが、実際に行動しようとすると、上から順番に行うといったような端的なことにしかならない。効果的に実行するなら、平行してやるとか、一部重ねてやるとか、微妙なニュアンスが出てくるものだ。そこは物語のように計画を書いた方が分かりやすいし、後から見ても取り組みやすいという利点がある。
 
物語を書くとしてもポイントがある。
具体的にどう手を打つのか?誰が率先して行うのか、自分はどう動き、どこで物事を判断していくのか?これらを、実際に社長の周りにいるスタッフなどを想定して折り込み、具体的に書いていくのが良い。これがリアルに書ければ書けるほど、実現しやすくなる。
 
場合によっては、絵を描いてみるのもいい。イメージしている達成した姿を書いてもいいし、達成するのに必要な行動や考え方を絵にしてもいい。文章では書き表せないニュアンス、口では説明しきれないスタンスなどを表現することが重要なので、物語にするだけでなく、絵、マインドマップなどを使い、視覚的にも理解できるようなものにするとなおいい。
 
例えば、社内の「組織図」を作るにしても、単に名前が記入されたピラミッド型の表を書くだけでなく、任意で社長の大きさを絵で設定してみる。それに比較して、周りにいる社員の大きさはどうなのかを絵で描いてみる。社長は○かもしれないし□かもしれない。また、存在する社員たちも然り。そして、社長に寄り添っている度合いは社員によってどう違うのか?を考慮しながら配置してみる。
 
その時に社員が見ている方向も考慮して欲しい。社長を見ながら仕事をしてほしいのか?外部を見ていて欲しいのか?また、社長でなく専務や部長を見ていてほしいのか?といったことまで考えていくと、細かいニュアンスまで表現できるのだ。それがリアルにできればできるほど、後から誰が見ても、社長がイメージしているポジションが社内で理解されるのだ。

 

会社の掟を見直す


今年の事業計画を立てる_4
次にやるのが「会社の掟」を見直すこと。
どこの会社でも、会社特有のルールはあるだろう。しかし、それをきちんと明文化して社員に伝えているかというと、そこまではしていないという会社が多いかもしれない。しかし、会社の掟を決め、きちんと伝え、そして時代と共にリニューアルすることはとても重要なことだ。
どんな会社も時代によって成長し変化している。ならば、その変化に比例して会社自体の状況も変わっているはず。状況が変われば、それに合わせて会社のルールも変えなければならない。
 
なぜなら、社内に起きる問題の多くが、昔ながらのルールや常識の限界によって生じることが多いからだ。これだけ時代の流れが速い現在では、油断していると知らず知らずに問題が大きくなっていることがある。そうならないように、社内で起きていることをきちんと把握し、そして、それにあったルールを作り直す。つまり、掟を絶えずリニューアルするのだ。
 
見直しのポイントは、一番は、誰が何をすべきなのか?社長は、誰に何を期待しているのか?といった役割・役職における責任ルールの点検が重要だ。
私がセミナーなどでこのことを伝える時、会社ごとに社員一人一人落とし込み、この部分を特にしっかりと見直しをかけることにしている。役割・役職に応じて仕事のクオリティーが上がっているか?また、それを本人達はきちんと理解をしているか?といった熟練社員に対しての見直しや、また、当社の仕事とは何か?営業マンがやるべき仕事は?工事マンがやるべき仕事は?というように新人社員でも関係する内容までもチェックしなければならない。
そして、管理職においてもリーダーがやるべき仕事とは何か?社員全員にやらさないといけない仕事、行動、発言などは何か?を、見直さなければならない。
 
また、見直すのは社員だけでない。社長自身の仕事の見直しもしようと考えている。それは、社長がしなければならない仕事なのか?パート社員がしないといけない仕事を社長がしていないか?部下の成長に従い、任せていい仕事を社長がやっていないか?逆に、社長がやるべき仕事を部下がやっていないか?ここにある掟も見直しが必要である。
 
これらの問題点は社長自身では分からないことも多いので、セミナーなどに参加し、気兼ねなく指摘を受ければいいし、そうでなくても協力してくれる社長に頼むことができればいい。

 
 
 
 
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