次のリフォーム業界を考察する  パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
気温が上がり、春が来たと思いきや、急に寒くなったりと身体に堪える季節です。
皆様も体調には気を付けて下さい。

さて、今回は「次のリフォーム業界を考察する」についてお話しします。

今一度足元を見つめる


今後、リフォーム会社の流れも分かれてくるだろう。
我々は同じ顧客からさらに売上げをあげる方向になり、多くのライバル会社はリフォームに限った新規客だけを追っかけることになる。
我々は徐々に顧客獲得費用が低くなり、ライバル会社の単価は変わらない。
いや、増える傾向になるだろう。
新規獲得は多額の広告料が必要となる。

しかも、競合他社との相見積によって利益が出にくい。ハッキリ違いが出てくるであろう。これまで集客を成功させるとは、新規客をどれだけ集められるか?にかかっていた。
しかし、これからは既存客にどれだけリピートさせたか?にかかってくる。
ライバル会社が増加しても、競争の激化で敗れることのないように、独自で勝ち残れるスタートを今のうちに切ることが大切なのだ。

また、この時期、そもそも自社の主流を見直さなければならない。
新規客から既存客にターゲットを移すなら、個性あるキチンとした会社を意識しなければならないからだ。
創業当初の個性や特徴は健在しているか?サービス業であれ建築業だということを忘れていないか?
もし、表面的なマーケティング論、一時の流行や儲け話に浮かれて主流からそれていたのなら、もとに戻さなければならないのだ。
あらためてリフォーム業を考え直す。あらためて我社を考え直す。
これまで闇雲に走りすぎていないか?前に!前に!と前進あるのみの我社を見つめ直すことも重要である。
時間やお金の無駄だと感じても、おかしな所は手を入れておくべきではないか。

 

 

会社のスタンスを見直す



このとき、あらためて会社のスタンスも確認しておくべきである。
ベストセラー作家の本田健氏に言わすと「経営者には超一流、一流、二流、三流」があるという。
あなたはいまどこに位置しているのか?そして、今後、どうなりたいのか?
それを再度考え直すことも必要であるとあった。どうであろう?あなたならどうなりたいか?だいたいが超一流や一流を目指したい、と言われるのではないか?向上心の高いあなたなら当たり前であろう。
しかし、地元で繁盛する会社のスタンスもそれでいいのか?となると疑問なのである。

たとえば、凡人が超一流になりたいと考えたなら、それは大変な努力が必要となる。
まず、一芸で突き抜けるために、他を一切捨てる勇気と決断がいる。
そうなれる能力、チャンスやラッキーがあるかどうか分からないので博打のような一面がある。
この博打に打ち勝たなくてはならない。
勝ってこそ突き抜けるのだが、負ければなにも残らない。
しかも可能性は高くない。
ここを徹底してやれるかどうかである。

そして、この頑固さは自分の欲の追求であり周りは関係なくなる。
お金は貯まるが、変人扱いで友人はできない。といったこともおきよう。
「嫌われる勇気」ではないが、人の目などみじんともしない気力がいるのだ。

一流でも同じようなものだ。
ただ、超一流の人は、本人が大きな要因だが、一流の人は、資本や良好な人間関係、優秀な弟子や部下がいることで補われる人が少なくないように思う。(私の私感)
よって、超一流の人ほど極端な人生を歩まなくともいいのではないか。

しかし、それでも仕事一筋に没頭しないといけないので、仕事以外の人生では周りに負担をかけるであろう。
その負担を家族がうけると関係がまずくなり人生が不幸になってしまう可能性は高い。こう考えると、超一流、一流は、お金や権利は手にできるが、人生において成功かというとなんともいえないのだ。

では二流ではどうか?となる。基本的には二流はいやだと言う人が多い。当たり前であろう。
しかし、二流のよさもある。まず、二流は何事も中途半端でいい。突き抜けなくともいいのだ。

しかし、たいしたことないので大儲けはできない。
たぶん、成功したという深い満足感はないだろう。しかし、自分の時間が持て、遊ぶこともできるので、人生がまんべんなく平均点だという感じはするだろう。満足感は少ないが不満も少ないという感じだろうか。幸せ感が薄いが不幸感も薄い。実に当たり障りのない普通な人である。
一般的には、このポジションをよしとして生きている人が多いが、経営者がこれでいいのかと言われると違うであろう。

よって、私がオススメしたいのが一流と二流の間である。
もっといえば、極めて一流に近い二流のポジションを取りたい。
ここが絶妙である。実に居心地がいいポジションだ。

なにかにつけ当たり障りなく中途半端がいいと言っているのでなく、立ち止まれる余裕をもった人生がいいのだ。ここをねらうと常に前進、成長、拡大が自分の使命ではないと分かる。全力で前に進むときもあれば、立ち止まってあたりを見回すこともできる。
仕事だけを考える時もあれば、大手を振って自由に家族の事、自分のやりたい趣味のこと、食べたいめし、見たいステージや演劇、こういったものをじっくり考えることができるのだ。

 

 

目指すリフォーム会社のポジション



地元の中小企業であるリフォーム会社としてのポジションも、このあたりがいいのではないか。
会社としての技術レベル、商品クオリティーが高いのがいいに越したことないが、顧客が末永く付き合いたいのはバランスのとれた会社ではないか?前進、成長、拡大、だけを追求すると、どこかにしわ寄せができる。経営者だと家族崩壊になる。
会社だと会社は前進だけだと社員がついてこないということがおきたりする。
顧客にしても我々に、気軽さ、親しみ、何度も会いたい、といった人間的な魅力が感じてもらえなくなるかもしれないのだ。

であれば、一流に極めて近い二流会社というポジションは、むしろ地元企業では絶妙かもしれないのだ。
また、逆に地元密着の本質を気づかせてくれたりする。これまで、合理主義が世の中を成功させた。
いつも効率よくすることで生産性が伸び収益があがった。
しかしその結果、魅力のない会社を多く作ってしまったのは事実だ。

つまり、一流を考えすぎ、問題があっても押しなべて突っ走ったことで、会社の魅力が感じられない会社になってしまったかもしれない。
それを思い起こさせ、忘れさせないポジションがここかも知れないのだ。

 

 

さいごに



今回は、リフォーム会社の次なる進化として新しいチャネル作りを話した。
そして、これまでのリフォーム会社の常識を捨てて、あらたに地元企業として生き残れるポジションを考えた。いかがであろうか?あなたの会社には関係ない話であったろうか?
もし、そうだとしても、この考えをライバル会社がやりはじめると驚異になるのは間違いない。
こういった時代の流れを、あなたなりによく消化しておいていただきたい。

また、最後に付け足しておくが、この時期、自社を見直すときには我流はダメである。
できるだけセオリーに基づいて思考するということだ。

前進していたときは我流で道を決め、我流で乗り切ったはず。
しかし、立ち止まってあらためて足元を見つめるときは、セオリーであり本流でなければならない。
たとえば、柔道でいえば「試合」をしてはいけないとなる。
また、自由に技をかけ合う「乱取り」もやってはいけないとなる。

いまこそ基礎練習を徹底的にするということだ。
そして、売り手が好きなものを売っているという事が必要となる。
好きだからこそ言えること。好きだからできること。好きだからこそ漏らすことができないこと。
そういったプロが好まれるのだ。

もう一度、まとめる。まず、時代をみる。
そして、自分のポジションを決める。

しかし、その前提には、自分が好きな仕事をしているのか?が重要となるということだ。
もう、嘘は通用しない。
腹で思っている事を見破られる時代である。
より、事業に本気で、そして誠実に一生懸命やらなければ成功しない時代ではないか?心して欲しい。