こんにちは。森下です。
さて、今回は「農家の改革 パート2」についてお話しします。
がっちりとリフォーム会社を
また、他に革命的な中小農家がやっていることで目立つのがSNSである。
もう、どの業界でもSNSを利用して顧客を集めることは必須かもしれない。
ある農家ではフェイスブックで優良顧客 を獲得し、2000人の友達数で「ネギ」をアップしただけで、すぐに200万円売り上げたという。
ただ、単に商品の紹介だけではなく、採れたネギの糖度を計り「うまさ」を表現して、そのあと得意先でうまい「ネギラーメン」になるまでスピーディーな更新をつづける。
そして、実際に卸した農家が、お店でラーメンを試食して感想をいうの だ。
こうした一連のストーリーを見せることで、リアルでユニークな情報を消費者に伝え、さらにファンを増やしている。
リフォーム会社でもお客様の声や施工例を上げることはセオリーではあるが、ここまでリアルなものを実施している会社は少ないだろう。
実際にリフォームで引き渡した家で、施工したリフォーム会社の社員が使い勝手をレポートするなどは見たことはない。
それぞれの会社が消費者の知りたいことを独自でレポートすることで、新たなる注目を上げることはできる。
「他には個性」が会社の強みになる時代である。
これまでのように「大手なら大丈夫」「テレビでやっているから安心」といった既存特権がどこまで有利に通用するのか疑問である。
多少の恩恵はこれからもあるだろうけど、無理せず、しっかり利益を確保し続けるなら、自社の独自な行動とユニークな存在こそが中小企業に求められることではないか。
また、縮小しても存続していくことが重要で、小さくてもがっちりとした会社こそが 求められる会社ではないか。
家族経営のすすめ
毎回、同じ事をいうが・・
これからますます消費人口が減る。
地方だと3割〜4割減は当たり前になるかもしれない。
率直に言って、既存事業をやっている会社で売上げが伸びる要素はない。
ただ、世の中の多くの企業は、市場が縮小しているのに、右肩あがりの計画しかやらない。
おそらく池にいる魚が減っても、他の釣り師から魚を奪えばなんとかなると考えてのことだろう。
しかし、奪うにはお金がかかる。
エサを多くばらまくとか、釣り竿を大量におくとか、どうやっても経費がかさんでしまうのだ。
みかけの売上げは、奪うことによって伸びるかもしれない。
しかし、利益は減っていく。
売上至上主義はこれからの日本ではやっていけない。
それなのに、大企業の多くはそのジレンマが強いので、売上げは伸びても、ゆるやかに衰退しているのである。
衰退している状況を本人達は気がついていない。
この先も荒らされていない魚を追っかけ続ける、益々お金がなくなってしまう。
設備投資や広告費、厳しい採用や人件費・教育費など費用は高まり、右肩に上げるほど逆に利益が出にくくなる のだ。
そして 1 番の問題は、本来払うべき従業員の給与を搾取することである。
やればやるほど、いつまでも従業員の給与は上がらない。
そして、いつまでも消費も上がらないのである。
従業員がいらなくなる
一方、従業員は確実にブルーカラーの仕事を拒否している。
肉体労働はもちろんのこと、飲食店やコンビニの店員、宅急便の配送員など、なり手がなくて営業範囲が狭まっている現状がその証拠だ。
そして、ブルーカラーの仕事は IT や機械に変わっている。
今後それに続いて、かなりの仕事も機械化してしまうだろうから、このままだと労働者の価値はさらに下がってしまう。
企業も機械化にした方が何倍も効率がいいので、この期に益々、従業員はいらなくなる。
よほどの人でないとお金が稼げない世の中になってしまう。
くどいが、現状の消費人口や市場の縮小によって、単純にいっても企業の売上は下がってしまうのだ。
そして、従業員の給与はさがってしまい、消費全体も縮小してしまう。
これはまずいと無理に成長を意識して、無理に右肩に上げてみても、企業は利益が取れないし従業員の給与を増やす事はできない。
結果として景気は戻せなく、中小企業の売上は伸びない。
なんだかの対策を取ってないと中小企業は存続できない。
やはり「家族経営」
では、どうすればいいのか?
その答えのひとつは「会社は大きくしてはいけない」という方法であり、私は「家族経営」を推奨している。
いろいろ考えてもこれしかない。
とにかく売上が下がっても、利益を出し続けることができる体制づくりが大切で、少人数で現状維持を考えて商売をするやり方が重要である。
必ずしも家族でなくてもいいのだが、間違いなく個人商店にすること。
社長ひとりと、信頼のおける人とだけで商売をやる。
とにかく時代の変化が激しい。
いま主流の商品 やサービスが突如売れなくなることもある。
だったら時代に合わない事業はどんどん辞め、次なる事業を企て軌道に乗せる。
そして取り扱っている商品やビジネスモデルをどんどん変えていく。
嫌なことや儲からないことはやらず、好きなことや得意なことでなるべく長く仕事を持続するようにする。
こういった動きをスピーディーにやれば時代について行ける。
また、家族経営は小回りがよく、もしもの時の方向転換が容易にできるからいい。
商売をやっているとだれでも波があるので、多少、売上が下がってもどうにかできる単位が家族経営レベルである。
商売規模が小さいと、だいたいどんな落ち込みにでも立ち向かえる。
社長個人や数名の従業員が食べていけるぐらいの事業は、真面目にさえすれば、時代がどうなってもそんなに難しいはずはない。
会社は大きくすると負担も大きくなる。
やりにくくもなる。
そこそこの規模の会社だと、かならず人の問題が顕著化するから、社員が問題なくいい状態を維持するのは難しい。
家族経営では人の問題が頻繁に起きない。
最初から問題ある社員を雇わないからだ。
極端なことをいうと最小限の事務所でいいので固定費を減らすことができる。
できるだけ固定費を少なくすると、売上を落としても利益を増やすチャレンジがやりやすいのだ。
生き残る為には
これからは、会社は拡大していくのでなく、潰さないということが大切だ。
従業員は少ない方がいいし負担も少ない方がいい。
今の時代、従業員を守ることは難しいし、そのことが本業のスピードを落としているのも事実である。
これまで日本にあった既存事業は、今後、まだまだ競争は厳しくなる。
給料が上がらず値段が下がるのなら、家の値段ももっと下がるかもしれない。
そしてリフォームも高い工事は売れなくなる可能性は高い。
生き残るには、とにかくビジネスをどんどん変 えていけるかどうか。
そして、余計なことを省略して、好きな仕事に没頭できるかどうかである。
スピードを持って、どんどん突き進められるかどうかなのだ。
ストレスの少ない、賢い中小企業の経営を考えて欲しい。
森下吉伸
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