こんにちは。森下です。
さて、今回は「独立独歩リフォーム会社の方針 パート2」についてお話しします。
リフォーム業がどう戦うか?
では、こういった流れをリフォーム会社はどう受け止めるのか?
この流れに同調するのか、それともこれまで通りリフォームだけで勝負するのか。
私はこれを機にリフォーム会社も「住まいの観点で一生つきあえるサービスを提供できる会社」になるべきだと考える。
リフォームというモノだけでなく「住まいのお手伝い」という総合サービスを持つことである。
それには、まず、顧客の購入先をまとめることである。
現状を把握して、当社がどこに入ることができるのか考えてみる。
たとえば、地元の顧客の購入先を今後3つにしていくとしたら・・・
① 日用品はセブンイレブン
② 衣服、贅沢品はAmazon
③ 住まいや生活お手伝いはモリシタ
顧客が暮らしていくのに「この3つだけでいく」といった考えである。
極端かもしれないが、こうした発想で当社のサービスを考えると、どこまでやるべきかが分かってくる。
うまくいけば、今後、なにか未知のものを買うときにもお店を一から探す事はしない。
ずっと買っているこの3社から求めるようになる。
安心であり簡単である。
また、個人情報の拡散を防ぎ、購入手続きや入力などを省略できるからである。
こういった1社にリフォーム会社がなるには、まずは関係作りであろう。
最初は定期的なアフターメンテナンス体制である。
ニュースレターや定期訪問といった無料サービスもいい。
小工事対応や便利屋サービスとしてのつきあいもある。
我々ができる観点はあくまで「家」である。
そして「生活のお手伝い」である。
「いつまでも家族が健康で仲良く暮らすお手伝い」といってもいい。
住まい方、生き方などライフプランをどう考えるか?といった観点でできるサービスを考えてみたい。
どんなサービスを考えるか?
では、リフォーム会社ができるサービスを考えてみよう。
まず、便利屋サービスで需要がある「いらないもの処分」がある。
どの家にも不要品はある。ネットのフリマが盛んなのも、いらないものがたくさんあるからだ。
廃品回収で出されるゴミの量をみても、処分は人々への大きな手伝いとなり、継続的な需要である。
単なる処分だけでなく、買い取り、再利用など顧客メリットのあるサービスによって関係は継続できる。
そして、模様替えや生活形式の変化にあった移動や片付け。
出産、入学、部活、下宿、入社、結婚、家族の変化、老夫婦、健康、介護、葬儀、墓などでは、たえず変化にそった移動や片付けが発生する。
リフォームを伴うものが理想だが、人手の派遣が主となる。
そもそもリフォーム自体も職人を派遣する業である。
さらに職人の職種を増やすといった所であろう。
また、本業であるリフォームも、そのあり方を見直さなければならない。
これがサービス向上につながる。
希望されたリフォームの実現だけでなく、家づくりを教えるアドバイス力のアップである。
たとえば・・・
① 個々の家を長持ちさせるメンテナンス計画の策定。
② 家族環境の変化にそった持続可能なリフォーム計画の提案。
③ ライフプランを策定し、リフォーム資金をどう確保したらいいか。
④ 家族の人間関係をアップさせる家づくり、生活はどうすればいいのか。
⑤ 最低限の健康を守る家づくり、それ以上にするにはどうしたらいいか。
こう考えると、今後のリフォーム会社は、いまの顧客にさらに踏み込むだけでなく、家だけでなく「生活アドバイス業」ということになる。
アドバイス業は、今後、リフォームだけでなく他の業種でも必要となる。
日本でこれからなくなる仕事として「簡単な事務」「車の運転手」などある。
ロボットや自動運転など人がいらなくなるからだ。
しかし、なくならない仕事として「専門家のアドバイス」があるという。
個々の顧客にそったアドバイスは人でなければできない。
メンタルな部分があるからだ。
そこをリフォーム会社がとればいいのである。
リフォーム専門家として
イオンがどれだけサービス業を特化しても、セブンイレブンが地域でサービス力を上げても、これまでまじめに取り組んでいるリフォーム会社が持っている建築知識や住まい方アドバイス力には勝てない。
リフォームの売り方はマスターできても現場の知識や経験はそう簡単にはマスターできない。
そこを持っている既存リフォーム会社だからこそ、さらに専門家として追求するべきである。
住宅や建築の専門家として、最新の家づくりをしっかりと理解して、もっともっと専門家としての地位を上げるべきである。
建築やリフォームがよく分かっているからこそ「どんな人生がいいのか?」まで提案することができる。
その情報を取得して自分たちの存在を確定する為に、痒いところに手が届くサービスも必要なのである。
ちょっとしたお手伝いから重要なアドバイスまでできるからこそ、すべてを引き受けることができるのである。
さいごに
今回は、今後のリフォーム会社の一つの方向を示唆した。
どういった存在のリフォーム会社が生き残れるのか。
安定した持続可能な会社づくり。
競合会社を気にせず、独立独歩でやっていける地元密着の会社づくりである。
住宅の専門家であり、地元で頼りになる老舗企業。
あそこに頼んでいれば間違いないと口コミが広がる会社になる。
「会社の実力はどう売上げをあげるか?」というより「どう顧客から信頼されているか?」が大切なのである。
あなたの会社も実力のある会社になってもらいたい。
そのためにも今回伝えた私なりの理論も参考にして欲しい。
そして、あなた独自なアイデアをどんどん出していって、また、このレター読者とシェアしてほしい。
さいごに、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは次のようにいった。
「進歩を起こすには、全部はうまくいかないけれども、たったひとつのブレイクスルーによって世界は変えられると確信しながら、たくさんのクレージーな考えに喜んで賭けないといけません。イノベーションの力を信じ、革命的なアイデアに賭けるべきです。次の100年間に我々が必要としているのは、それをやり続けられる人です」
リフォーム業界の転換期であるいま、あなたの新たなるアイデアが次なる成功が約束されるのである。次なるアイデアを出し続けてほしい。
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