自社の従業員に誇りを持つ パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「自社の従業員に誇りを持つ パート2」についてお話しします。

人生はプライスマイナス0


人生は、どちらにも味方をしないというのが原則だと思います。

ラクをしたものが、そのままの恩恵を受け続けるかというと、きっと、どこかでしっぺ返しがあります。

また、苦労をしたものが一生苦労で終わるかというと、そうでなく、それ相当の幸せを受けることが出来ると思うのです。

たとえば、めんどうな事に逃げ回っている人は、人の信用を失います。

「あの人は逃げてばかりいる」「あの人は肝心な時にいない」と文句をいわれるでしょう。

逃げているときは、ラクでいいのですが、信用をなくすことで、あとあと自分が不利になってしまって、いつかはそのしわ寄せがくるはずです。

しかし、人が嫌がることを黙って引き受けている人だとどうでしょう。

たぶん、周りからは「誰もが嫌がることを引き受けてくれてありがとう」と感謝されるに違いありません。

この感謝の気持ちが、将来、自分に対してどう影響するのかは、もう、言わなくても、きっとプラスになるだろうぐらいは、分かってもらえると思います。

つまり、目先の小さい利益にとらわれていると、将来の大きな利益を手にすることが出来ないということです。

多くの従業員がお金持ちになれないのも、だいたいの理由が目先の利益にとらわれるからです。

労働者だから、サラリーを期待するのは当たり前、ということで、出来るだけ同じ労働で、余計にお金をもらうことばかりに気がとらわれているからです。

お金が入ってくる理屈を教える


ここまで読むと、なんだか話がお金の話になってきた、いい従業員が大切だということから離れてきたのでは?と思われたかも知れませんが、そうではないのです。

いい従業員で会社をやろうと思うと、やはり、いい従業員には収入が多くないといけないのです。

そのために、結果的に収入が多くなることも社長は考えておかなければならないのです。

従業員のマインドを整え、収入を増やすためには、とにもかくにも業績が上がらないと話になりません。

業績を上げるために、一番大切なのは集客です。

つまり、お客さまが数多く集まってくる会社にならないといけないのです。

それは、目先のお金にとらわれている人の集まりの会社では無理なのです。

従業員としても、末長く収入を得ようとすると、これまで話した「人を喜ばす」ことが大切であるとか、損して得をとれということを理解することが重要なのです。

そうすることで、会社が儲かり、そこから収入を多くとることが出来るのです。

なので、もっと売上げが伸びる、つまり、お金が入ってくる理屈を考えなければならないのです。

お金というのは、必ず支払う人がいるのです。

従業員にすれば社長でしょうし、会社にすればお客様でしょうし、逆に取引先かもしれません。

いずいれにしろ、お金は人が払うのです。

そう考えると、自分の収入や会社の売上げというのは、天から降ってくるものでなく、人の気持ちによって支払う額が変わってくるということです。

つまり、多くのお金を手にしようとすると、支払う人が満足しないと余計に払うわけがないのです。

会社なら社長がそうですし、商売ならお客さまがそうです。

そういった人たちが、どう思うかで高い安いが決まるのです。

「めんどうだ」「自分ばっかり損をしている」「ラクしたい」「いやだ」など、否定ばかりして、自分の事ばかり優先して、周りにそのしわ寄せをもっていく人と「まず、やってみます」「代わりにします」「周りに感謝しています」「楽しいです」など、損得を言わず、周りに目を向けて苦労している人では、社長やお客様は、どちらに余分にお金を払うか一目瞭然だと思うのです。

それを、いろんな言い方ができると思うのですが、そのひとつが「他人を喜ばすことができる人になる」ということですし、会社と従業員の相互利益、つまりWIN WINを達成できることになると思うのです。

なので、この理屈が最後まで理解できない、また、同調できないといった従業員はうちの会社を去っていくのです。

選ばれた従業員がいる会社


しかし、考えてみると、こんな「悟り」みたいなことを理解しろって言うほうが無理だと思いません?

よほど、理解力のある、頭の切れる人でも簡単には理解出来ないと思います。

だから、うちの会社は社員がやめるのです。

そこまで、できないと思うのが普通ですから、多くの社員がついていけないのは当たり前なのです。

世の中には、8対2の法則というのがあります。

いろんな言い方がありますが、前向きな2割が、後ろ向きな8割を引っ張っているとも説明できる法則です。

つまり、苦労を乗り越え、全体が向上するために黙々と努力をする人はたった2割で、あとの8割は、不平不満を言いながら2割に引っぱってもらっているのです。

うちの会社は、できれば、頭の2割の人間たちの集団になれればいいなと思っています。

そちらの方が、私の価値観にあっているし、最終的には幸せになれると確信しているからです。

しかも、なによりも、そのほうが、お客様に認められ、そして末長くリピーターになってくれると思っているからです。

しかし、そのことを実際に理解できるのは、やはり、従業員を採用して10名いて1名か2名なのです。

くどいですが、現在、会社の中を見渡すと、そういう頭の2割の人々が集まっているのかというと、残念ながら、まだまだそこまでも行かないのです。

が、少なくとも、その方向についてこれる人が残っているのです。

だから、うちの従業員は、全員がいいのです。

選ばれた従業員だからです。

これは、本当に私の誇りです。

自信を持って言えます。

社長が自分の会社の従業員をバカにしたり、信じなかったら、まず成功はないでしょう。

短期的に成功があっても、必ず会社は落ちぶれていきます。

なので「我々は、地域や業界を代表する会社にならないとダメなんだ!」と、聞き様によっては「綺麗事」に聞こえるようなセリフであっても、従業員には繰り返し聞かせて、日夜はっぱをかけているのです。


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