こんにちは。森下です。
少し前に社会問題として話題になった「オレオレ詐欺」の増加が止まらないようだ。
警察庁によると、前年同期比で認知件数が約4.3倍、被害金額は約3.3倍に増加しており、言葉巧みにだますケースが多いとのこと。
被害金額も、10月末時点で1347件、約44億8000万円と、過去最悪だった昨年を既に上回っている。
こうしたやり方は、商売を営むものとしては当然ながら論外である。
我々は道をはずれたやり方で利益を追うのではなく、地道に、確実に王道を歩むのである。
いつの時代も、勝者が決まって実践しているやり方を選んで行くのだ。
それでは前回に引き続いて「ブランドづくり」についてお話したいと思う。
ホームページでの簡単なブランドづくり
先日、グループ会社での不動産のホームページを作り直してもらった。
その時に気をつけたのが「モリシタグループのブランディング」ということ。
決して、たいそうなことを考えたのでなく、グループのイメージ、会社の特徴を、もう一度、見つめ直したのである。
また、それに合わせて、ライバル会社のホームページとの違いを作り、私たちのホームページにしかない特徴をクローズアップさせていこうと考えた。
いま、不動産ホームページで反応がいいのは、多数の物件が取り扱われていて、それが、自分で検索できるといったサービスがついているもの。
このページをSEO対策し、PPC広告を打ち、来場者をできるだけ多く登録させ、セールスをかけていくというもの。
ユニークな観点でユーザーを絞っていく
ただ、そこで気をつけないといけないのが、「だれに対するホームページであるか?」ということであろう。
「不動産探しをする」ページであるのはもっともだが「だれがなにを買う為のホームページであるか?」ということを、さらに絞ってもいいのだ。
たとえば「子育て世代が初めての家を買うためのホームページ」「できるだけ節約して家を買う」「校区を変えない家探し応援サイト」「1000万円で家を探す」など、ユニークに絞る。
このテーマづくりが大切になる。
そして、検索する項目、方法、見せ方に工夫が必要だ。
検索する項目をユーザーの観点で作りかえてみる。
普通なら、予算、住所、広さ、程度の検索内容となるが、決めたテーマにあった検索項目にするのがいいだろう。
たとえば、子育て世代・・・とテーマがあるのなら、「子ども部屋2部屋あり」「キッチンから子どもが確認できる」「ミニバンが2台入る」といったように、ユニークな項目をつくる。
これは、私も社内でワークをしてアイデア出しをやってみたい。
そして、検索できるポイントがいくつかあるほうがいい。
多くのサイトは、だいたいが1方向からしか検索ができない。
しかし、ユーザーにしてみては、いろんな方向から検索できれば、おもしろいと思うだろう。
たとえば、予算、住所、からも見たいだろうが、「学校が近い」「スーパーまで5分」「近隣駐車場あり」といった環境からだとか、中古住宅なら「外壁サイディング」「20年住める」「リフォーム予算100万円」といったように、建物をいろんな観点でみたいと思う人もいるかもしれない。
変化球より直球で
また、行動は変化球を投げるより直球の方がいい。
これも新しいチャレンジのときの「基本」の中にあるだろう。
言い方は違うが、これも「あれこれするな」と同じ種類のメッセージである。
つまり、サイトであっても、チラシであっても、新たな発信はシンプルでストレートであれ、ということ。
ユーザーのわかりやすさ、納得感を生む。
これは、既存事業のブランディングを上げるときでも同じだ。
ユーザーに対するメッセージは、今後、益々シンプルにするべき。
できるだけ変化球はいれない。
直球で勝負をする方がいいということ。
いつもお送りする当社のチラシを見てもらっても分かるだろうが、チラシの役割が変わったといえる。
シンプルでストレートがいい。
場合によっては、売り込みくさかったとしても、あれこれ書き込むよりいい。
直球の方が反応がいいし、上質のユーザーがつく。
できるだけ簡単に端的に。
そして、基本のメッセージがあれば、それ以外に多く書き込む必要はない。
日本で活躍する多くのトップマーケッターが口々に「2006年ごろで、チラシは終わった」といっている。
終わってはいないが、チラシの役割は変わっている。
言えるのは、チラシをその都度いちいち細かい修正をやり続けても意味が無い。
いったん、簡単ストレートに端的なメリットを伝えるものとして作れば、あとは、縁故マーケティングをしっかりと続ければいい。
チラシに変わるこれからの媒体
とはいっても多くの会社は、手っ取り早く反響を取る為にチラシは必需品だ。
これからも、世の中であるチラシの役割を考えてチラシを作ることは必要だろう。
ただ、シンプル、ストレートでいうと、将来的には動画で見せることが重要になるだろう。
動画は、それだけで直球である。
「見てスグ分かる」ということになるからだ。
動画と言えばYouTube。
これからのリフォーム業界にも大きく影響を与えるだろうと予測している。
今の日本には、次のリフォーム世代が潜在的にいるが、その多くがネット世代である。
そして、その世代の多くの人が、自分が知り得る情報をYou Tubeから仕入れている。
今のリフォーム世代と違って、新聞でも、雑誌でも、テレビでもないのだ。
全部を読まなくとも、知りたいところだけ分かりやすく細切れになっている情報をYou Tubeで手に入れているのだ。
それに、ツイッターやフェイスブックのように、一般人が簡単にどんどん情報をアップすることができる。
不安が漂う社会では、一般大衆がつぶやくホンネを信じる人たちは減ることもなく、気軽に世論がわかる仕組みは、私はまだまだ威力を発揮すると考えている。
よって、リフォームであっても、不動産物件であっても、必要なことが分かりやすく簡単で、そして魅力的にみせるYou Tubeの活用は、多くのユーザーの購買意欲をあげられるだろう。
こんなことは、既にあなたもお分かりだろう。
実際に多くの会社が、この観点で動いているからだ。
しかし、まだまだ上手にやりきっているところはない。
だからこそ、我々も新しいことをするときには基本をまもり、こういった社会情勢であることを忘れず、積極的に取り組まなければならない。
ましてや、不動産業界は「売り込み」重視で、丁寧さに欠けているので、リフォーム会社のきめ細やかさは、かならず脅威になるはず。
我々は、いつも、地道に丁寧に行こう。
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