丁寧にブランドをつくる パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
 
7月も始まり、10日が過ぎた。
2018年も残り半分だと思うと、今年も慌ただしく毎日が過ぎていると感じる。
 
 
会社においても激しい時代の変化により、日々改革、改善を掲げて仕事に取り組むようにしなければならない。特に会社のイメージ=ブランド作りは大切だ。
 
 
そんな事で今回は、「会社のブランドづくり」について話していきたいと思う。
 
 
変化に対応し、勝てる会社になるヒントを紹介していくのでぜひご覧いただきたい。

 
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勝てる会社のブランドづくり

今後リフォーム業界の情勢はどうなるか?新築は伸び悩みが怪訝されているが、リフォームは大丈夫だろうとよく聞く。
 
 
しかし、本当にそうだろうか?たしかに、世の中、「新築より既存住宅」という流れがあるので、リフォーム需要はこれからも増えるかもしれない。
 
 
ただ、儲け市場があるところには、かならず他からの参入があるので、競争は益々きびしくなるだろう。だとすると、これまで以上に「勝てる会社」にならねばならない。
 
 
勝てる会社とは、今以上に業績が上がる会社。そして、いつも見込客様が多量に集まる会社なのだ。よって、見込客様を集めることが「勝つ」ことの優先順位一になる。
 
 
では、見込客様を集めるには、どうすればいいかというと、その1つには「当社にくる理由」をもっと確立することが必要である。
 
 
そのため、会社の規模の大小はあっても、他社にはない「自社の魅力」となるものを、もっと明確にしきちんと発信しなければならない。この行為を「ブランドづくり」「ブランディング」と呼ぶとすると、自社ブランドをどう作り、そして、どう発信していくかを、丹念に取り組まなければならない。
 
 
そこでは、もう一度、自社の立ち位置を確認して欲しい。全国、いろんなリフォーム会社がいる が、自社はどこで勝負するか?私は常に、「地元で一番信頼のおけるリフォーム会社」というブランドでいきたい。
 
 
地元の人だけを対象に、地元の人だけを大切にして、地元の人がメリットを得られることだけに取り組むといったスタンス(地元というより、ご近隣といったほうがいいかも)。ここを徹底することで、全国チェーンショップ、家電大手企業、訪問販売業者、安値業者とは、違ったステージで戦おうと決めている。


 
 

変化を恐れない勝ち組


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今の情勢を見ると、負け組と勝ち組の大差はない。いつでも、どちらでもなってしまう。
 
 
昨年、勝ち組であっても、今年、負け組になる会社は多い。反対に、負け組が勝ち組になることもめずらしくないのだ。
 
 
基本は、常に会社を変化させていけるかどうか。社長自身が変化し、いまより成長しようとしているかどうかが大切なのだ。
 
 
ただ、誤解しないでいただきたいのは、一度決めた会社の理念やミッションまでも、たえず変化させないといけないとは言ってはいない。
 
 
自社の魅力やブランドを、より高める為に、絶えず変化を恐れない、時代と共に変化ができているか?ということ が重要だといいたい。
 
 
うまくいった成功体験にこだわっていない か?成果が出ていないのにやり続けていることはないか?新規様に翻弄されないでOB様を大切にできているか?ということを見直し、絶えず変化をしていくことが、勝ち組に転換できるコツなのだ。
 
 

ブランドをどう上げるのか?


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さて、ここからは「ブランドの上げ方」に触れていきたい。
 
 
先ほど、ブランドとは「他社にない自社の魅力」といった。それを別の言い方で「名前や言葉だけで、購買意欲が上がる、高値でも売れる、繰り返し売れる」といったものであるともいった。
 
 
また、ブランドをアル・ライズは「顧客の頭の中に、あなたが所有するコンセプト」といった。つまり、顧客の頭の中にあなたの会社の「売り」が記憶されていることであり、記憶してもらえ選んでもらえるための働きをブランディングというのだといえる。
 
 
たとえば、「エビアン」。ミネラルウォーターでは、アメリカで絶大なる存在になった。
 
 
エビアンがどれだけいいかのブランディングは、本当に大変だったろう。ブレイクした当時のアメリカでは、どの家でも水道水が飲める状況にあった。そこに 水を売るなんて反対もあったろう。それがブランディングに成功すると、コーラより80%も高く 水を売ることができたのだから。
 
 
ブランディングをきちんとすれば、アメリカ国民の頭にはエビアンのコンセプトが入り、高くても選んでもらえるのだ。
 
 
このように、タダ同然のものを高価で売ることを「ブランドを上げる」ことでできるとしても、では、ブランドをなにで上げるか?といわれると難しい。
 
 
まず、業種や商品によっても違う。「生キャラメル」と商品名だけで決まるものもあれば、「アポロを作った会社」と技術力がブランドになるときもある。「ジャパネットタカタ」のように広告であることもあり、ブランドはなにで上げるか迷うところである。
 
 
私の場合は、地元で圧倒的 になりたいので、ブランドをあげるのは「信頼・信用」といったところ。
 
 

「信頼・信用」ブランドの上げ方


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では、どうやって「信頼・信用」でブランドを高めるのかというと、いま打ち出しているチラシなどのコメントをさらに信用できるように書き換えるところからはじめる。
 
 
たとえば、いま、チラシに「3社見積をおとり下さい」とあるとする。もともとそのメッセージ では、「当社は安い。他社と比べられても当社は 価格に自信があります。」と感じさせ、当社の信用力を上げようとしたもの。
 
 
しかし、全ての反響が「相見積が前提」という危険もあり意見は賛否あった。ただ、顧客の心理を考えると、3社も見積をとるなんてめんどうくさい。
 
 
「普通比べられるのはいやがるのに3社とれという。そこまで言うのなら、逆に信用できそう」と顧客は考え、理由をつけて他に頼む手間をはぶこうとする裏の欲求もある。
 
 
このメッセージはこれまでうまくいったかもしれないが、不信感が強まる世の中では、今後はどうだろう。単なるうさんくさいメッセージに見える可能性は高い。
 
 
となると、今後、「信用」を上げるとすると、変えていかなければならない。
 
 
たとえば、「3社見積をとって下さい」とあるのを、「3社見積もりを当社でおとりします。どの業社にさせるのがいいかお申し出ください」としてみる。
 
 
このメッセージは、これまでの常識からすると考えられない。値段を決めるのに、1つの会社が、あとの数社の見積をとるなんてあり得なかった。
 
 
ただ、もしそれができるなら、顧客はより簡単でめんどうでない。しかも、当社はどれだけ相見積をされても、いつも、お客様の前列1番目のポジションを取ることはできる。
 
 
どこが高くて、どこが安くても、当社がどの位置にいても、お客様は全ての相談事を当社にしてくるのだ。
 
 
「こんなこと不可能だ」とあきらめないこと。いったん自社の理念を決めたら変えない、しかし、表現や発信は絶えず変化していく。
 
 
この考えを貫くには不可能へのチャレンジというのは必要。変化は、簡単ではない。安易にはできない。だからこそ、不可能だと思う事へのチャレンジになってしまうのだ。
 

 

 

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