会社、社長自身を点検する パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「会社、社長自身を点検する パート1」についてお話しします。

安定した売上げのベース


「もっと業績を上げ、安定させたい・・・」と願うなら、特殊解をねらうなかれ。うまい話は疑え。というのが、私の考え。
安定を手にするためには、地道にやるしかない。
「できるだけ多くの見込客様をコツコツあつめる。そして、そこにセールスをかける」これがベースです。

だから、「まず、月に何組集客できたか?」ということが重要になる。
どれほど偉大なセールス力があっても、お客様の数には勝てないから。

そして、手にしたお客様に対して信頼関係を育みながら、継続的にセールスをかけていく。たとえば、ニュースレターのようなもので。

つまり、安定した売上げのベースは、信頼関係がある人に、ダイレクトなセールスをすることで 生まれる、ということを忘れてはいけません。
これは、研究会のなかでも言い続けていることですが、①リストを集める、②リストにセールスする、この2つを繰り返すことで、安定した売上げのベースをつくることができるのです。

リフォーム会社の基本を点検する


この考えは、地元リフォーム会社が成功するための基本と言えます。よって、どんな戦略で営業をしている会社でも、この基本が守れているかどうか、たえず点検をしなければなりません。
もし、売上げに問題が生じているのなら、この基本を点検することで解決のヒントが見つかるかもしれません。

なかには、「だいたいのことは実践している。もう、十分かもしれない」という社長がいるかもしれません。
それでも、どこか会社の伸び悩みを感じているのなら、集客、セールスなど、どこかに問題点があるはず。
油断せず、何度でも点検すべきなのです。

  • 当社の広告・ホームページは、お客様の立場で読んで、読みやすいか?
    意味が分かるか?不信感はないか?購買意欲が高まるのか?
  • イベントチラシをみて、イベントに行きたいと思うか?
    地図は分かるか?商品は魅力的に書いてあるか?
    たのしそうか?知識は得られそうか?
  • 店舗は入りやすいか?看板の表示は見やすいか?
    意味は分かるか?中のスタッフは評価されるか?
    掃除はいきとどいているか?

これらは、「よし!我社はうまく軌道にのっている。」と実感するまで、継続して点検しなければなりません。
怠らずに、適時やることで、会社は安定してくるのです。

チラシを点検する


いろんな広告を点検しないといけないですが、折り込みチラシを点検することは、とても重要なことなので、もう少し細かくいいます。

  • 簡潔でわかりやすいか?
  • 子供でも理解できる内容か?
  • 自社のいいたいことが聞きやすく伝えられているか?
  • 自社のメリットは感じてもらえているか?
  • 掲載している商品をほしくさせているか?
  • 会社に対して不信感を抱く表現はないか?
  • サービスや商品が他社にまけていないか?
  • 当社を勧める証拠はウソくさくないか?
  • 反響してくるデバイスは十分か?
  • 折り込み部数は無駄がないか?
  • 折り込みエリアは適正か?

これらを点検してみて気になる点があれば、いち早く修正するのです。
なかには、点検内容に気になる点が多くあっても、当たっているチラシがあることがあります。
それまでも無理矢理修正することもないですが、たまたまうまくいったと思ったほうがいいです。

無意識のうちに、人の直感に伝わる表現や、イメージを広げる表現がたまたまできたので、セオリーとは関係なく、うまくいったのです。
そういうラッキーは、しょっちゅうあるわけではありません。
前にあげた項目内容を信じて、適時、点検するほうが確かでしょう。

社長もあり方を点検する


また、こういった点検は、広告などだけでなく、社長自身や社員にも行うことが必要です。

 たとえば、トップセールスが、突然のスランプになることもあります。
スランプの原因は、セールスマン自身にあることがほとんどですが、日頃の仕事のなかで、スランプに陥るかもしれない赤信号を、彼は時折出していたかもしれません。
それを見落とさなければ、彼のスランプは最小限で回避出来たかもしれないのです。その赤信号を見つけることは上司の役目でしょうから、社長は、その社員の異常が気づける点検が必要なのです。

しかし、一番必要なのは、社員より、社長自身のあり方がどうなのか?という点検なのです。これが、会社にとっては基本でしょう。

社長業を続けるにあたって、自分はなにを考えて、なにを求めているのか?自分が行う決断の基準やOKのラインなど、社長のあり方が正しいかどうかの点検です。
なぜなら、会社の業績が落ちる、社内に問題が生じる、クレームが多発する、といったことが起きるときには、社内にも原因があるでしょうが、社長のあり方が影響していることが多いからなのです。

たとえば、社長がくさると、会社はくさっていきます。
社長のやる気がなくなると、やる気のない社員が増えます。
また、社長があくどいことを考えると、会社はあくどい会社になって、善良な人からは見放されるのです。  

こういったことは、知らぬ間におきてくるので、社長はいつも自分を点検しなければならないのです。自分はまっとうなのか?と。

日本人が日本人らしくなくなった

ちょっと、余談になりますが、私は、最近の日本人に対して、疑問を感じることが多くなりました。
というのも、私が理解している日本人像と、世の中で見かける日本人がかけ離れてきたからです。

もともと、日本人は(1950年代までのアメリカ人もそうだったと聞きますが)まじめで、働き者。その上お人好し。
自分を主張するより廻りの人に気遣うことを民族の特色にしていたはず。
いいも悪いもありますが、人をだまして生きる事が出来ない人が多い、といったイメージがあります。
実際のところは、そんな人ばかりではないでしょうが、少なくとも私が知る限りの事実と想像のなかでは、そう思っていました。

こういった日本人を、外国は(特にアメリカは)評価していないとは分かっていましたが、私は民族の特色として満足していたのです。

その昔、武士は、恥が何よりも屈辱だった時代があったようです。
恥というのは、人の道をはずした考え方や行動であって、その多くは、自分の私利私欲のために、他人に迷惑をかけることをいったのだと思います。

たしかに、家を守る、城を守る、国を守る、といった大義があって、多少は人の道をはずれた武士がいたかもしれませんが、自分の私利私欲のために、道をはずれたというのは、かなりの少数派であったに違いありません。

私は、日本人なので、外国からは評価されなくとも、こういった日本人の特色に満足して、これまでの人生を過ごしてきました。そして、日本で商売するのなら、こういった日本人の特色を忘れないでおくことが、「お金」と「こころ」を両方充実させる社長になれるのだ、と考えるようになったのです。


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