「家族経営」という道 パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「「家族経営」という道 パート2」についてお話しします。

これまでの様にはいかない


これまで多くの中小企業が代々継続してこら れたのは、極端な人口減少がなかったからだ。これにつきるだろう。

業者の割には顧客がいたので ある。
実際の所、戦後人口増加が激しかった時代 は、会社にそれほど実力がなくとも儲かった。

まじめに仕事をすれば誰でも「そこそこいけた」の である。(昭和に活躍した経営者。ごめんなさい)
しかし、人口が減るならこうした簡単さはなくなる。
商売は確実に難しくなるのだ。

そして、どの業界でもいまの業者数は確実にいらなくなる。淘汰される。
結果として実力ある会 社だけが残るであろう。

まず、固定客を多く持っている会社。
専門家として恥ずかしくない会社。

優秀な人材・取引先の確保できた会社などが生き 残るだろう。
そして、今以上に職場環境や給与の アップが必要になる。
それに耐えられる会社がどこまであろうか。

若く優秀な人材は取りにくい現実は、もう、はじまっている。
これから高齢者社会を考えると4 0代50代の人材も不安である。

介護社会では親 のめんどうをみなければならない世代だからである。
介護施設や老人ホームなどの施設に任せて ほっとける人がどのくらいいるだろうか?

中に は介護離職する人たちがでてくるかもしれない。
若い人も中年世代も人材不足になっても不思議 でないのだ。

労働者となり得る人


これからの会社運営は大きく変わるだろう。
売る人も買う人もいないのである。

もう、拡大しようにも社員もいないし、お客さまもいない。
ある調べでは15歳〜64歳の生産年齢人口は、今7665万人で20年前より1000万人減って いるという。

単に大学生の減少だけでなく労働者 の総数も減っているのだ。
これは労働者だけでは ない。
経営者もそうなのである。
後継者が見つからず廃業となる会社もふえるのだ。

最近、聞くのが外国からの労働力。
外国人労働 者の受け入れだが、中小企業は現実的ではない。

まず、国民性の違いがある。
日本のルールや地域 のルールが守れなという可能性がある。
このギャップは従業員が多い会社ならまだしも、数名の会社だとかき回されてしまうからだ。

また、せっかく採用しても、そのうちもっと割のいい仕事があれば感単に移ってしまう。
イタチごっこになる可 能性があって、雇用の安定にはならない可能性が 高い。

AI の可能性はある。
簡単な業務の一部を任せることは出来るだろう。

正解が明確で、定型的な仕 事にはむいているからだ。
しかし、中小企業で使 えるまでには、まだ時間がかかるだろう。

それまで耐えられるか。そもそもAIにやらせる仕事は、 企業にとって重要業務ではないだろうから、もしかして無くしていい仕事かもしれない。

それも時代によって変わってくる。
どう、先読みして AI を活用するかが課題となる。

あきらめない


こう考えると、どういった労働力でも確保は難 しい。
拡大は現実的でない。
今を維持することの 方が大切だ。

「今より小さく、がっちりとした会社」がいい時代になるしかない。
だからといって 将来をあきらめてはならない。
世の中は「死んで もしょうがない」と思っている人は多いので、どうにかして生き延びようと思ってほしいのだ。

冗談ではない。
終活やエンディングノートといった準備を積極的にする人が増えた。

西洋人から すると信じられないメンタリティーだという。
タバコやお酒をやめられない人も多い。
我慢するぐらいなら死んでもいいと思っているのだ。

こんな人をみると「死んでもしょうがない」とあきらめているのではないかと疑ってしまうのだ。

そう思うと命は長らえない。
まさに企業も同じ である。
「もうだめだ」「潰れてもいい」などと考 えると存続するはずはない。

たとえ縮小することがあっても「生きる為に何が何でもやりきろう」 と腹をくくらなければならない。
拡大が成功ではない時代になるのだから、小さくなっても情熱は 忘れてはならない。

その考えこそが時代にあった 会社運営ができる経営者であろう。
変化を恐れるなこれまでの常識を変えろ。

小さくとも豊かになる考え方。
どんなに不利な 状況でもついてきてくれる従業員は家族かもしれない。

他人であってもそれに近い人である。
融 通のきくメンバーでの会社運営。
なにをやるかで なく誰とやるか?という時代である。

これこそが、 まさに「家族経営」で生きるということかもしれ ない。


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