無人化が進む  パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「無人化が進む パート1」についてお話しします。

さらにスマホ社会


あたりを見渡すと、また急速にスマホ社会が進んでいる。

もとは人材不足対策だが、無人店舗、ロボット接客、ドローン配送に向けた本格的なイノベーションのはじまりである。
目につくのがスマホ決済である。

いま、スマホ決済は大手企業が躍起になっている。
その路線を確定させようと極端なサービス合戦が繰り広げられる。

ソフトバンクとヤフーでの「ペイペイ」は2019年5月31日まで100億円還元をやっていた。
かなりの規模だが、他より先に自社での利用者を作り出すことに必死になっていた。

これに対して LINE やドコモもスマホ払いで顧客に2割還元キャンペーンをやっていた。

それぞれの思惑で共通しているのが、日常生活で使うものをスマホ決済にしたいようだ。

潜在的な電子支払いの需要を掘り当て、次のドル箱を期待しているのである。

企業は、いつも次なるドル箱を目指している。最近まで、ネット通販などがそうであったが、スマホにのっかた電子マネー需要はこれからブレイクするだろう。

今回はスマホ化、ロボット化、などの現状を見てみる。

24時間無人精算


スマホ決済での無人精算は全国で広がっている。

ディスカウント大手のトライアルカンパニーは、スマホで夜間の完全無人化を福岡県にオープンした。

レジに並ばず精算できるスマートカーでは、スマホの専用アプリで決済できる。

このことで人員を4割削減できたという。

スマホをかざした入店などは「アマゾン・ゴー」を参考にしているのだろうが、日本では24時間営業店での無人化は初めてである。

無人化には店内カメラがつきものだが、この店舗には200台のカメラを設置し管理しているという。

パナソニック製の「人物認識カメラ」では、ただ単に万引き防止などの活用でなく、客の性別や年齢といった属性をも収集し今後の戦略に繋げると聞いた。

顧客データーはテキストからだけ収集されるのではく、画像から集める時代になった。

トライアルカンパニーは、今後、この形の店舗を大量に出店するらしい。

各業界でもスマホ化


コンビニ業界でも無人化、スマホ決済は進む。

ローソンでもスマホをかざして商品とゲートをくぐるだけで決済できるように進んでいる。

また、顔画像から活用する動きとして、客の健康状態を判断して新サービスを提供するという。

前回このレターで報告したセブンイレブンの顔認証技術は、さらに具体化しているという。

アマゾン・ゴーが2021年までに3000店展開するというから、日本でも無人化店舗はここ数年で一揆に本格的になるだろう。

楽天は完全キャッシュレスのスマートスタジアムをやる。
楽天イーグルスやヴィッセル神戸のスタジアムでチケット、飲食、グッズを楽天ペイやポイントで支払いさせる。

外食チェーンでも都心店では完全キャッシュレス化を狙っているようだ。

現金志向が強い消費者が多い中、上島珈琲店などは、事前注文、混雑時でもスグに受け取れることができる完全キャッシュレス化を狙っている。

こういったスマホ化の流れは、嫌が上でもどの業種にも影響を及ぼすであろう。

ロボットの進化


スマホ化とあわせてロボット化も進む。

HIS の「変なホテル」も銀座を皮切りに、今後、全国11箇所でオープンするらしい。

人間そっくりなロボットが接客することも、近い将来では当たり前の世の中になるだろう。

試験的な取り組みの渋谷の「変なカフェ」では「その辺の人よりうまく入れる」と好評だという。

今後の期待として新規顧客への対応はもとより、顔認証から顧客の個人情報や購入履歴などを読み取り、どんな受付スタッフより有能にリピート対応できるということであろう。

ドローン宅配も楽天によって実証実験がはじまった。

ある調べではドローンの潜在需要が日本では2024年には3711億になるといわれている。

(世界では実に14兆円とあると)トヨタではイーパレット(自動運転で商用むけ電気自動車)の開発が進み「商品を家まで届ける移動型無人コンビニ」や「患者を診察しながら病院に送る」などを想定しているという。

ソフトバンクと提携して移動手段として、ドローンでは対応できない分野にも広がりはある。

無人化は、人の代替えでなく、無人化にすることで、新しい効果を期待し、さらにサービスを向上させるのである。


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