社員の意欲をあげろ! パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「社員の意欲をあげろ! パート1」についてお話しします。

「陸王」の大地


2017年に放送された、日曜日の TBS「陸王」に涙した私。

テレビを見ない私が、視聴率稼ぎのお茶の間番組にいいようにされた。

100年の老舗足袋製造会社「こはぜ屋」が経営難に陥り、九死に一生で社長の宮沢がランニングシューズの製造に取り組むというドラマだった。

さて、宮沢は成功するのだろうか・・・というものでした。

池井戸潤の得意の展開で窮地に落ちた企業の復活劇を描いたヒットドラマだったが、人ごとではないと感じる中小企業の経営者は少なくなかったのではないか?

この番組のおもしろさは苦難を乗り越える登場人物の姿だが、私は宮沢親子のやりとりに注目した。

親子関係に悩む息子の言動が現代風だし、既存事業と違う新たな分野で会社を切り開いていくあたり、感情移入してしまうのである。

なにより息子の大地が、私の息子と状況が似ている。

就活に苦戦した苛立ち、跡継プレッシャーに対する反応に、ついつい息子をかぶせてしまった。

(私も親であった)父親としてのもどかしさを感じたのかもしれない。


そもそもこのドラマは勧められて見はじめた。久々のテレビドラマ。

面白かった。夫婦仲良く並んで見る事になって、これもまたいい機会だった。

こんなゆるい感じで書いている。


テーマは社員の意欲に対してである。

以前、大病を患って少し人生観が雑になった私。

几帳面な私に「無責任でいいかげんさ」が大きくのしかかっている。

これはいいのか悪いのか。

どちらにしても数ヶ月会社を留守にしていたので、社内を確認したいと思っていたのでこのテーマでいきたい。

ある講演ビデオがちょうど私の心境にあっていたので、それを題材に進めてみたい。

ライフネット生命の出口氏


ライフネット生命の出口氏(70歳で起業。そもそも生命保険のしくみをつくった人)の講演ビデオをみた。

とても若々しい。

現状の日本や会社をしゃべっていた。

私の実兄は以前、工務店のコンサルティング会社の社長をしていたが、その会での講演ビデオだ。

(読者のなかでは参加された方もいらっしゃるだろうが)こっそりみたので公にはできないが、内容は「働き方の教科書」。


ところどころ引用しながら進めたい。

出口氏は、世界の所得の伸びを書いたエレファントチャートを紹介した。

最近あちこちで見かける。

このチャートで、世界的には①超お金持ちはさらにお金持ちになっている。

②発展途上国の中間層がどんどんお金持ちになっている。と分かる。

たしかにインドやフィリピンの若者は勢いがあり優秀だ。

みるからに所得を上げそうである。

それに対して先進国の中間層の所得は低い。

日本のサラリーマンがそう。

依然として年収があがりそうにない。

困ったものである。


数字上、日本の国力は高い。

GDP(国内総生産)や GNI(国民総所得)は世界でもアメリカ・中国に次いでいる。

しかし、個人所得を見ると世界レベルで高くもなく低くもない。

国力からすると低いといえる。

企業の力が落ちているので、いまは労働者の頑張りが欲しいところであろう。

「サラリーマンよ、いまこそ意欲高く仕事をしなければならないぞ」。

高度成長時代までもいかなくとも、労働者に勢いを取り戻さないと、会社も元気が出ないし、個々の所得もあがらないといいたい。

少子高齢化にしてもしかり


こうした「サラリーマンの労働意欲の低下」はあまり話題にされないが、実際に多くの企業にいくと、その現状は身にしみる。

課せられた仕事はやるが余計なことはやらないし、他人の事をほとんど気にしていない。

多くの中小企業にいって実感する。

私のサラリーマン時代とくらべても総体的に意欲が落ちているのは明白だ。

そのことは、いま問題視される少子化にも影響をあたえているのではないか。

子供が減っていることは困ったことだとは分かっていても、誰かに任せて自分は改善する意欲は低い。

待機児童問題など子育て環境は悪いとは思うが、意欲があれば改善策は見えると思うが。


出口氏は「若者が高齢者を支えなければならない」という発想だからつらい。

「みんなでみんなを支える」と考えればラクになるといった。

たしかに、昔は若者10人で1人の高齢者を支えた。


これからは4人で1人となる。

高齢者もいっしょにお金を負担しろというのだから、必然的に若者の負担は薄くなるというわけだ。

政治家によってはこの手の話をする人もいるが「みんなで力を合わせて」が、意欲低下の現状でできるだろうか。


構想はいいが現実は厳しいだろう。

「みんなで協力して」「団結して」という言葉が通じなくなった。

困っても、だれかに助けてもらおうと期待をしなくなったのかもしれない。

だれにも期待できないので問題解決は先に送られ、未来に期待が持てなくなってしまう。

たしかにこれでは意欲は下がるだろう。

サラリーマンが将来に期待を持って、意欲をもって仕事をしてくれるためには、どうすればいいのか?


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