不安を解消する パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

さて、今回は「不安を解消する パート2」についてお話しします。

脳は飽きる


また、脳は「飽きた」と発信してくる。AI は飽きることはないが、人の脳は「飽きた」と言ってくるのだ。

ただ、決して怠慢をする為に言ってくる訳ではない。もっと、前向きな感覚で「飽きた」といってくるのだ。

「このままではダメだ、考えを変えろ!」と脳が感じたときに「飽きた」というのだ。

いまの行動や考えを新たなことに変化させようとしている。

イノベーションである。同じものでも視点を変えるだけで一瞬にして違うものに変える。その効果を脳が試してきているのだ。

「飽きた」ではないが、一瞬にして変わることで活性化する体験をしてもらおう。まず、次の絵をみてほしい。

みての通り、かえるだ。

では視点を変えて90度傾けてみると・・・

あらっ。馬になった。

まったく同じ写真なのに傾けただけなのに。

でもどうだろう。この一瞬で、ちょっとうれしくなったのではないか?

ウキッといったような。

これが活性化であり、エネルギーである。

こういった変化も AI では難しいだろうが人間だとできる。

また、こういった気づきをあたえる事を、脳の機能としてもっている。

それこそが「できない脳」ができる力である。

幅広く見ることができる


また、飽きることでの視点の変化は、視野をかなり広げる力も持っている。

飽きることで視点を変えた現象に「アハ体験」がある。

「ひらめいた!」「あっ、わかった!」と思ったときに、一瞬にして脳が活性化するのだが、これはかなりの体験にもつながるのだ。

池谷先生は、これらの脳の動きを追求すると、幽体離脱まで体験することができるという。

幽体離脱はもう一人の自分が宙に浮いて、高いところから自分を見下ろすといったことだが、話は神秘的なことを言いたい訳ではない。

そのぐらい視野を広げて自分を見つめる活性化につながることができるといいたいのだ。

その昔、釈迦が木の上から人々をみて悟ったことや、心理学で「メタレベルで物事を見て真実を見間違えるな」と言う教えもしかり、幅広くものごとをとらえ、偏ったことにとらわれない事が大切だというが、それと同じであろう。

視点をかえることで、新たに気づけることも、幅広く見ることも、不安を解消することにつながる。

また、脳の機能や働きで、人間はモチベーション高く、前向きに生きていけるのである。

不安の解消も、こうしたことに大きく関係している。

「やる気スイッチ」


モチベーション高い活動をするのに、人間同士の関係が必要であり、仲間と切磋琢磨するからこそ学習能力がうまれるのである。

そして、実行するために自分の中にある「やる気スイッチ」を押さなければならない。「やる気スイッチ」は、得てして人と人の間にある。

「やる気スイッチ」がどこにあるのか人によって違うが、①多様性、②一貫性、③有意味性、④自立性、⑤フィードバックが多いという。

たとえば、「多様性」であれば、「自分のこれまでの経験や実績をいろんな人や場面でつかうことで、自分としてやりがいを感じる」から多様性でスイッチが入る。

また、「一貫性」だと、「社内で個々がやっている仕事は、バラバラでなく、全てが社長の理念にそったものである」といったことでスイッチが入るということ。

中には、ボーナスや待遇をエサに「やる気スイッチ」を入れようとする会社もあるが、ご褒美でのスイッチは一過性があり、継続的にはならないという。

「やる気スイッチ」は、「やりたい」「おもしろい」といったことで入れる方がよく、成果が断然いいのだという。

行動が純粋で、最も自分の欲求をみたし、そのうえ継続性があるからだ。

だからこそ、不安を感じたときこそ、このスイッチの存在を意識しなければならない。

できるだけ不安を薄め、ここぞ!と言うときにスイッチを押すことで、モチベーションと前向きな自分を取り戻せるのだ。

不安なときこそ、「好きなこと」「おもしろいこと」に意識をもち、スイッチを押せるようにする。

結局、「やるきスイッチ」は自分にかかっているのではあるのだが。

人との対立は続く


さいごに、不安についてもうひとこといいたい。

不安の解消は、人間関係をうまくやるといったことである。

これからも AI とだけの共存には限界があって、かならず人間とのつながりが必要になるといった。

「できる脳」だけでない、多くの人がもつ「できない脳」だからこそ、未来への可能性が続いていくのだともいった。

そして、自分自信の心の持ち方が重要であり、他人との関わり合いが必要になる。

つまり、人間関係は、これからも課題としてあるのだ。

いま、インターネットの世の中。

文字通り、世の中には見えない電気の線がからみあう蜘蛛の巣のようなネットがある。

そのうえで、蜘が歩くように、動いているのが人間だ。

だからもう「人とのいがみあい」がなくなるかというと、そうではない。

なくならないのである。ある学者の実験で、人を仮想世界において研究したそうだ。

理想的な環境の仮想世界に人をおき、その伝達能力を変えると全体がどう変化するか?と試したらしい。

その結果が物語っている。

平和で理想的な世界である。

新たなる恋愛がおきたという。

しかし、逆に仲間はずれもおきたそうだ。

大きな集団をつくろうと試みたが継続はできず、少数民族が分裂してできはじめた。

そして、大きな集団は分裂した少数民族をいじめはじめるのである。

仮想世界は問題を取り除いた、夢のような世界だったはずである。

しかし、実社会とおなじくいじめは生まれる。

これは、個々の人々が悪いと言うより、どんな集団を作って現象としておきるのである。

現実でもバーチャルでも、人間関係の問題は逃れられないのだ。

また、韓国のある学者によれば、電脳社会で実験をしたという。

人は似たもの同士が集まる。ネット上であつまる。

考えが似ている人だけが集まるのでうまくいくだろうと考え実験をしたそうだ。

しかし、そこでも少数グループができ、大グループと対決をしてしまう。

しょうがないので英雄をつくり、少数派を取り込み、大グループに入る事を進めてみた。

うまくことは進んだが、大グループがまとまると、今度は全員で英雄を仲間はずれにしたらしい。

これは AI によるシュミレーションだが、どうやっても人間関係の問題は出てくる。

しかし、このままいくと世界は AI をもっと広げ深める。

いつか AI が支配するだろう。

これまでに話した人にしかできないことも、そのうち人のように考えられる AI に進化させるだろう。

そこまで人間の感覚を持たせる必要もないのだが、ラクして儲けたい人々が、自分が成長するのをあきらめて、AI を成長させ奴隷のように働かせようとしているからだ。

しかし、不安がなくなるわけでもない。どうやっても、人のいがみあいは緩和できない。

そして、AI に支配され、よけい不安を持つはずだ。

どう時代が変わっても、あなたの不安は生まれ取り除くしかない。

自分で。力を身につけておきたい。


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