DoingではなくBeing パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
12月になった。今年も色んなことが多くあったかと思う。
心穏やかに年末を過ごすために、もうひと踏ん張りしていきたい。
 
今回は、時代の目まぐるしい変化において「どうしていくか」を考えてみたい。
今の世の中、急速に物事は進み、次への予想がつかなくなってきている。過去の成功パターンでまた成功できるほど、甘くはないということだ。
 
組織としてのあり方を今一度考えて、新たなスタートを切りたいと思う。
 

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これからはどうなるのか


人には絶えず悩みがあって、いつも問題に頭を抱えているだろう。
なんとか解決したいはずだ。
 
そんな時に大切なことが「これまでどうであったか」「何がいけなかったのか」と過去や原因を追求していくことではなく「さて、これからどうしようか」と未来に注目することだ。
このことは「DoingでなくBeing」という考え方で何度か言ったことがあるが、これこそが多くの課題を乗り越えるのに必要な観点である。
 
それと同じことが、これからの商売においても大切な考え方になるだろう。
つまり、これまでがどうであったか?ということが必要ではなくなる。これまでの成功体験や実績など、過去がどうであったとしても、これからの参考にはならないことが起きてくるということだ。
いったん過去を捨てて「これからはどうすればいいのか?」ということを中心に置かなければならない。場合によっては、これまで成功した広告、売れていた商品、売り方を捨てなければならないことになる。
 
時代はいつも変化している。しかし、今は予測がつかないほど急激に変化する。
流行が起きる周期は早くなり、個人のつぶやきが短時間で世の中に影響を与える。すぐに認められるものがあれば、すぐに落ちぶれるものがある。
どんどん「人間は自分勝手である」ということが当たり前になり、なあなあの関係が許されなくなる。うかつには生きていけない。
充分に準備をし、覚悟をしてこれからの商売を進めていかなければならない。

 

たまった物をはき出してく


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こういった時代で会社組織に何が起こるかというと、ギャップに対する鬱憤が溜まってくる。変化するスピードが早ければ、ちょっと前まで常識だったことが、今は非常識だということが起きてくるからだ。また、これまで慣れ親しんだ光景が、突然否定されることもあるので、そこに不満を感じても仕方ないのである。
 
特に、従業員や取引先は、そういったことに自分の未熟さから出るマイナスや不満などを棚に上げた結びつけを行い、組織の中に鬱憤を溜めることになる。そういった時に必要なのは、「溜まった物を出す」という作業だ。
 
ストレスや怒りなどを表現する時にも使われるが、溜まった物は出すしか正常に戻すことはできない。鬱憤が溜まりやすくなる今では、恐れずに組織の中に溜まらないように鬱憤を出す作業をしなければならない。
 
たしかに、言われたくないことや、見たくない現実も出てくるだろう。出すことによって、従業員が去るとか、一時、組織力の低下があるかもしれない。
しかし、今やらなくとも、遅かれ早かれ同じ問題は起きるのである。もし、少しでも気になるなら、まず、組織であり、自分自身であり、溜まった物を出すことを考えて欲しい。問題がエスカレートする前に。

 

これまでの常識を否定してみる


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出すものが出せれば、少しニュートラルな感じになるだろう。
そこで、いったん過去を否定することをしてみる。難しいことだが、とても重要な取り組みだ。
 
これからの時代は、今までとは違う。これまでのリフォーム会社の成功は、毎年倍増、とにかく売上げを伸ばすこと。従業員をどんどん増やし、多店舗化をしていくこと。といったことであったかもしれない。
 
しかし、それらの考え方は、今後は通用しないと考えてみるのだ。
つまり、リフォーム会社の成功は何なのか?もう一度考えてみるのだ。よって、過去の青焼きはやめてみる。ただ、間違えていけないのは「当社の主流はこれ。これはぶれてはいけない」というものまで捨てろと言うワケではない。これまで存続できた特徴やセールスポイントまでも、青焼きしてはいけないと言っているのではない。
 
これまで世の中で口々に言われた「ありきたりな常識」や「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった常識を否定していくということである。また、思いつきやウルトラCもダメ、「努力せず儲けるのが賢い経営者」という考えもダメ、田舎より都会が儲かるもダメ、値段は下げなくてはならないもダメ・・・といったウワサのような常識を否定していくのだ。

 

新たな展開を考える


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そして、Beingに取り組む。
「これまでいろいろあった。いいことも悪いことも。それらはもう終わった。さて、これからどうしようか」といった具合に。ならば、新たな戦略や戦術の見直し、という考え方になるだろうが、策を考えるための資料集めが必要となる。
 
まずは、社外だろう。
流行、税制改革、行政施策、金融為替、市場の動向、などの一般的な情報はまず必要である。これは、あなたの周りにあるマスコミ、メディア、雑誌、書籍でざっとは理解できるだろう。そして、競合調査やエリアでの動向。新しい店の出店や拡大、価格調査、他社の方針や売上げなどを調べていく。
折り込みチラシや、商社、メーカーより情報をとるとか、実際に出向いていくとか、手段はさまざまであろう。異業種に対する分析でもいい。いま、ヒットしている商品はなにか?と注目してみる。
 
例えば、コンビニに走り込んでもいいだろう。
大ヒットしている「挽き立てのコーヒー」だけを見ても、その人気の秘密が分かるだろう。私でも「かねてからの希望が叶ったな・・・」と感じるほどである。水面下の需要を思い切って広げたあたりはさすがである。また、できるだけ、安売りにならずオリジナル商品を作り、高単価で人気を得ているスイーツなど、その工夫に関心させられる所は多い。

 

情報を考慮した組織作り


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そして、社内の体制づくりを行うことがいい。
過去を否定し、現状を確認し、未来を考えた中で社内の体制を考えていく。ここでも、これまでの常識に囚われないようにしたい。
 
これまでのピラミッド型の組織でいいのか? 営業チーム、工務チーム、という考え方でいいのか? また、店内はこの飾り付けで、ディスプレイでいいのか? 受付方法はこれでいいのか? 従業員1人1人の役割や責任も今のままでいいのか?といったことに目を向け、ミクロに見直していく。こういった順番になっていくだろう。
 
これらは、ひと言でいうと、「組織をどう作るか?それぞれの従業員をどう使うのか?」ということになり、しいては新しい売上げを作るのに関係してくる。新しい時代に、新しく売上げを伸ばしていこうとしたときに、やはり「人」ということが基本となる。そのスタンスを見直すときに、従業員同士の距離を気にしないといけない。
 
つまり、上司は部下に、部下は上司に依存しすぎてはいけない。また、それぞれが信じすぎてもいけない。ほどよい距離感が重要で、その距離感の作り方も重要なことになる。

 
 
 
 
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